万が一、ネット上に裸の写真や動画が晒されてしまっている場合は、少しでも被害が拡大するのを防ぐため、早急に対策をしなくてはいけません。
サイトへの削除依頼、加害者を訴えて慰謝料を請求するなど、専門家(警察・弁護士・サポート団体)への相談をすぐ検討するべきでしょう。
当サイトでは、ネット問題の解決が得意な弁護士を掲載していますので、リベンジポルノ被害にお悩みの方は、無料相談サービスをぜひご活用ください。
リベンジポルノとは、元恋人や元配偶者の性的な画像・動画を本人に無断で公開する悪質な行為であり、犯罪です。
最近ではこの卑劣な行為がX(旧Twitter)上でも行われるようになってきました。
X(旧Twitter):140文字以内でポスト(旧ツイート)(短文のつぶやき)をし、ウェブ上で情報共有できるサービス |
このX(旧Twitter)を含むSNSは利用者が多く拡散力が極めて高いという特徴があるため、一度公開されると元の画像を削除してもどんどん増殖してしまうリスクがあります。
なお、総務省による『最近約1年以内に利用した経験のあるSNSに関する調査』では、最も利用されたSNSは以下のとおりとなりました。
また「実名と匿名のどちらで利用しているか」という問いに対し、実名利用率(全利用者数に対する実名利用者数の比率)が高かったのは
という結果になりました。
(引用元:総務省「ICTが拓く未来社会」)
今回の記事ではX(旧Twitter)によるリベンジポルノをテーマに、
などについて詳しく解説します。
万が一、ネット上に裸の写真や動画が晒されてしまっている場合は、少しでも被害が拡大するのを防ぐため、早急に対策をしなくてはいけません。
サイトへの削除依頼、加害者を訴えて慰謝料を請求するなど、専門家(警察・弁護士・サポート団体)への相談をすぐ検討するべきでしょう。
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利用者が多いだけあり、X(旧Twitter)はリベンジポルノ行為の場として利用されることがよくあります。ここではX(旧Twitter)上のリベンジポルノの被害状況や、それに対するX(旧Twitter)側の対応などを見ていきましょう。
知人に自分のポスト(旧ツイート)を見られたくないという思いから、自分だとわかるアカウント以外のアカウントを作り、そのアカウントを用いて性的な写真を投稿する悪質なケースがあります。
こうしたアカウントは「晒(さら)しアカウント」と呼ばれており、公開される画像は
主に上記の2つです。当然、被写体本人が了承していない写真のため、プライベートな写真ならばなおさら悪質とみなされ、写真を公開した者も提供したものも罪に問われます。
具体的にどのような罪に問われるのかは次項でもお伝えします。
悪質な行為を受け、X(旧Twitter)側は嫌がらせ対策のために以下のルール改定を行っています。
(参考:X(旧Twitter)ルール)
こちらに違反した場合はアカウントが停止になります。また、以下のように注意喚起や証拠保全の推奨を行っています。
身の危険を感じる場合には地域の捜査機関に相談してください。相談の際には以下の情報があるとよりスムーズです。
- 脅迫的なメッセージまたは嫌がらせのメッセージを印刷したりスクリーンショットで保存しておきましょう。
- 危険を感じる理由を詳しく説明できるようにしておきましょう。
- その他のWebサイトで行われた嫌がらせ行為の証拠など、この問題に関連すると思われる人物の情報や背景情報を提供できるようにしておきましょう。
- これまでに行われた脅迫行為について、すべての情報を提供できるようにしておきましょう。
(引用元:X(旧Twitter)ポリシー)
リベンジポルノの被害者の9割が女性、ってのも怖いけど、被害者の1割は男性、ってのも怖いと思う。
— もきちはハリネズミ☆公式アカウント (@mokichipo) 2017年5月10日
リベンジポルノ?男女関係なくいるんだねする人。
怖い…誰がとは言わないけど最近見るのは女→男にが多い。
ビッチは見た目ではわからない。— かの子@アニ垢 (@pappyypappyy2) 2017年3月30日
自分もリベンジポルノは怖いと思います(´ω`)
もしやるなら気をつけてくださいね
ストーカーとかにもなりそうな…— ゆ~~う (@shuhei910716) 2017年6月17日
DV、痴漢、ストーカー、リベンジポルノ、みんな卑怯極まりない犯罪で人として恥ずべき行為だと、ちゃんと教える道徳教科書作ってください。
— ハコナカハナコ (@hacohana7) 2017年5月15日
ここでは、X(旧Twitter)を用いてリベンジポルノ行為をするとどのような罪に問われるのか、また、実際に逮捕された事例について見ていきましょう。
リベンジポルノ行為はX(旧Twitter)だけに限定されません。他のSNSやネット掲示板でも、以下のような性的な写真・動画を公開した場合はリベンジポルノ防止法違反に該当します。
なお、該当する写真を勝手に公開された被害者は、犯人を民亊と刑事の両方で訴えることができます。具体的な罰則については以下の記事をご覧ください。
参考▶「リベンジポルノは罪になる|該当する罪名と罰則を徹底解説」
以下はX(旧Twitter)上に性的な画像を公開し、逮捕された事例になります。
参考▶「リベンジポルノ事例集|事例から学ぶリベンジポルノの食い止め方」
ツイッターに元交際相手の女性のわいせつ画像などを投稿したとして、福岡県警は19日、私立大学1年の男子学生(19)=福岡市東区=を名誉毀損(きそん)の疑いで逮捕し、発表した。「何度も浮気をされたり、裏切られたりしたからやった」と容疑を認めているという。
粕屋署によると、男子学生は17日午前3時50分ごろから20分ほどの間に、元交際相手の女性(19)の性交の画像や女性を中傷する文章を複数投稿した疑いがある。同日朝、書き込みを見つけた女性が署に相談し発覚した。
(引用元:朝日新聞デジタル)
元交際相手の裸の写真をインターネット上で公開したとして、脅迫や私事性的画像記録の提供被害防止法違反などの罪に問われた、鳥取県境港市の無職、A被告(39)の判決公判が12日、横浜地裁で開かれ、樋上慎二裁判官は、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。ネットを用いたリベンジポルノ(復讐=ふくしゅう=目的の画像投稿)で、同法違反に基づく判決は全国で初めて。
樋上裁判官は判決で「長期に渡り敢行され、被害者の精神的苦痛や人格の損害程度は大きい」と指摘。その上で「他人の恐怖心を理解できない認知のゆがみを解消する必要がある」として保護観察処分を付した。
判決によると、A被告は昨年8月、無料通信アプリLINE(ライン)で、元交際相手の女性に「写真ばらまきます後悔させてやる」などと連絡。今年1月には、自らの簡易投稿サイト「ツイッター」に、元交際相手の裸の写真を10回にわたり投稿した。
(引用元:産経ニュース)
【判決】
(参考:裁判所|平成27年6月12日|横浜地方裁判所第1刑事部)
ここでは、すでにX(旧Twitter)を介してリベンジポルノの被害に遭ってしまった場合はどうしたらいいのかという点についてお伝えします。
まずは、これ以上の拡散を防ぐために一刻も早くに問題のポスト(旧ツイート)、及び画像を削除してもらいましょう。
とはいえ、人の性的な写真を勝手に投稿した犯人とはコンタクトを取りたくないと思われる方も多いでしょうし、何より「削除してほしい」と伝えて素直に応じてくれるとも思えません。
そこで、以下の手順でX(旧Twitter)社に直接削除依頼をするのがオススメです。
以下の記事で図解付きの説明をしていますので参考にご覧ください。
▶「X(旧Twitter)の書き込みを削除依頼するためには」
リベンジポルノなど、インターネット上で悪質な書き込みをされた場合に、本人に代わってプロバイダ側に削除依頼をしてくれる機関があるので、こちらも活用してください。
削除がされるまで断続的に削除依頼を出してくれるのがとても頼もしいです。
▶セーファーインターネット協会(無料/相談のみでも可)
セーファーインターネット協会によれば、削除依頼を出してから実際に削除されるまでバラつきがあり、完全に削除されるまでに最長で29日以上かかることもあるとのことです。
(引用元:SIA統計情報)
警察に相談するのも忘れてはいけません。リベンジポルノは犯罪ですし、警察も昨今のインターネット犯罪に対しては取り締まりを強化していますから、相談だけでもしっかりと対応してくれ、犯人逮捕にも動いてくれます。
被害状況がわかる証拠を保全しておき、相談の際に提出してどのような被害に遭ったのかを的確に伝えるようにしてください。
犯人に対して、「名誉毀損で訴えたい!」「損害賠償請求したい!」という場合は、法的な知識や手続きが必要になるので弁護士に相談するのがオススメです。
無料相談を活用し、まずは「このケースで訴えることは可能なのか?」「いくら請求できるのか?」など質問してみるのが良いでしょう。
参考▶「名誉毀損による慰謝料の請求方法と相場と弁護士に依頼した場合の費用」
スマートフォンやSNSが普及し、写真や動画を手軽に撮影して投稿できる時代になりました。しかしこうした機能を悪用した事件が問題視されているのも事実です。
SNSは拡散力が高く、一度情報が漏洩した時点で個人がデータを転載したり保管したりして、大元の公開ページを削除しても拡散が止められないことがあるので、こうしたリスクを考え
むやみに性的な写真を撮らない・撮らせない
という最低限のことは徹底しましょう。また、人の悪口をインターネット上に公開したために同様のやり方でリベンジに遭うというケースもあります。
便利、楽しいといったメリットだけでなく、こうしたデメリットもあるという点を忘れずに、SNSはマナーを守って上手に活用しましょう。
【関連記事】
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