法人のご担当者様
個人のブログサイト
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個人が運営するブログサイトにおいて、ご依頼者様である会社やその事業に関する虚偽の情報が投稿されてしました。ご依頼者様の方からの情報では、競業他社の関係者が運営するブログサイトであると疑いがあったものの、これを証明できない状態でした。また、これらの投稿により、虚偽の情報が拡散してしまい、会社の事業にも影響を与えかねない状況が生じていました。そのため、ご依頼者様としては、投稿記事の削除とともに、根本的な問題の解決のために投稿者を特定することを希望されました。
調査の結果判明したブログサイトのサーバー会社に発信者情報開示請求訴訟を提起し、これにより契約者である投稿者の情報を特定できました。また、サイトの構造上、投稿記事の削除が技術的に困難であったものの、サーバー会社から、投稿者に対し発信者情報の開示の是非に関する意見照会が行われた結果、投稿者側が投稿記事を任意に削除したため、一次的な目標を達成できました。さらに、その後投稿者に対し、損害賠償請求訴訟を提起したところ、裁判所から和解勧試が行われ、早期に自主的な投稿記事の削除が行われたため、賠償金自体は低額にとどめられたものの、投稿者がご依頼者様に関する記事の投稿を今後行わないことを誓約することなどを条件として和解が成立し、これ以上の虚偽の情報の拡散を防ぐことができました。サーバー会社による投稿記事の削除自体は技術上難しいという事案でしたが、発信者情報開示請求を行ったことに伴う投稿者への意見照会の結果、投稿者による自主的な投稿記事の削除を促したという副次的な効果による目標が実現できた事例でした。