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その他 公開日:2018.4.20 弁護士監修記事

メルカリで発注したものが別の商品だった…詐欺罪?

メルカリで買った商品を開けてみたら、購入したはずの物と違っていた。メルカリ()をはじめ、ネット上の取引は、お店で買うときと異なり商品が自宅に届くまで中身が購入したかった物かどうかわかりません。

もし届いた商品が別の商品だった場合は、取引相手を詐欺罪で訴えることはできるのでしょうか。

発送者を罪に問えるかどうか紐解いていきます。

()メルカリ

使わない物を出品できたり、欲しい商品を購入できたりするフリーマーケットアプリ。

出品者は自分で金額を設定できる。

故意に違う商品が送られた場合は詐欺罪になる

発送者が落札者に対して、意図的に別の商品を発送したのなら詐欺罪になり10年以下の懲役の罪が課せられる可能性があります。

(詐欺)

第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

引用:刑法第246条

詐欺罪のポイントになるのは、相手を騙して利益を得ているかどうかです。メルカリでは落札者がアプリ内で出品者に対して『受け取り評価』をしないとお金は入金されません

出品者が故意に別の商品を送り、落札者が受け取り評価をして利益を得た場合なら詐欺罪に該当する可能性があります。また利益を得ていなくても、詐欺未遂罪となります(刑法第250条)。

なお、商品の誤発送なら過失になるだけで詐欺罪にはなりません。

受け取り評価してしまった場合の対処法

異なる商品が送られてきたが、間違えて商品の受け取り評価をしてしまったという場合でも、対象物が違うなら契約は成立していません

そのため、錯誤無効(民法95条)を主張するなどして、メルカリ事務局に相談してみましょう。メルカリ事務局で対応してもらえないときは、弁護士に相談してみてください。

受け取り評価していない場合の対処法

まだ受け取り評価をしていないなら以下の手順を踏み対処しましょう。

  1. 出品者に取引メッセージで状況を説明して返品を要求する
  2. アプリ内のメニューからメルカリ事務局に相談する(商品IDは必須)

 

詐欺を目的とした出品者だと「正規の商品を送るから先に受け取り評価をしてほしい。」など受け取り評価をさせるためのメッセージを送ってきますが口車に乗ってはいけません。

ちなみに、詐欺の場合は返品要求を無視されますが、事務局がキャンセル手続きをするため購入金額は返金されます

意図的に別の商品を発送している場合であれば、詐欺罪に問える可能性もあるので、刑事告訴を検討してもよいでしょう。

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この記事の監修者
法律事務所アルシエン
清水陽平 弁護士 (東京弁護士会)
インターネット上の法律問題について途を切り拓いてきた弁護士。​日本初の案件を多数取り扱っており、誹謗中傷の削除、発信者情報開示請求、損害賠償請求など、相談者のお悩みに沿った解決策を提案。

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ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)編集部
編集部

本記事はベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。