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LINEは今や日本人の2人に1人が利用しているといわれるコミュニケーションツールです。スマートフォンを利用している人のほとんどがLINEアプリをインストールしているといっても過言ではないでしょう。
そんな中、LINEのアカウントの乗っ取り被害が多発しています。LINEアカウントの乗っ取りは、すでに乗っ取ったアカウントを利用して行われることが多く、利用者の爆発的な増加がセキュリティ上のリスクにつながっているといえるでしょう。
そこでこの記事では、どのようにしてLINEアカウントが乗っ取られるのか、LINE乗っ取りの被害に遭わないためにはどうすればよいのか、そして万が一、LINE乗っ取りの被害に遭ったときはどうすればよいのか解説します。
【関連記事】LINEアカウントのなりすまし事例と手口|連絡がきた際の対処法
LINEの乗っ取り手口は主に2つあります。
1つは、すでに乗っ取った他のアカウントで、新たに他のユーザーの電話番号や認証番号を聞き出す手口です。攻撃者は乗っ取りに成功したアカウントを利用し、まず電話番号を聞き出し、SMSで4桁の認証番号が届いたらそれを教えるように依頼します。
ユーザーがこれに応じてしまうと、LINEアカウントを乗っ取られてしまうのです。
巧妙な手口として、偽のログイン画面からID・パスワードを入力させるという事例もあります。これはLINE公式を騙(かた)るアカウントから『LINE安全認証』といった文面とリンクを送り、リンク先でIDとパスワードを入力するように求めてログイン情報を盗み取る手口です。
リンク先のURLや偽のログイン画面は、あたかもLINE公式であるかのように作られています。
他人のLINEアカウントを乗っ取る行為にはどのような罰則があるのでしょうか?
他人のLINEアカウントを乗っ取る行為は『不正アクセス禁止法』に違反する場合があります。
他人のコンピューターにインターネット上から不正にアクセスし、他者の識別符号(パスワードなど)の不正利用やプログラムの不備を悪用するなどの行為をすると、『3年以下の懲役または100万円以下の罰金』に課せられます。
(不正アクセス行為の禁止)
第三条 何人も、不正アクセス行為をしてはならない。
第十一条 第三条の規定に違反した者は、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
他人のアカウントを乗っ取るだけで詐欺罪が成立するわけではなく、乗っ取った他人のアカウントでお金を騙し取るなどの行為をはたらくと、詐欺罪となり、10年以下の懲役になる可能性が高いでしょう。
(詐欺)
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。
引用元:刑法
LINEの乗っ取り被害に遭ったアカウントはどのように利用されてしまうのでしょうか?
具体的には、乗っ取りに成功したアカウントから『友だち』として登録されているユーザーに対してプリペイドカードを購入するように要求したり、悪質な有料サイトを登録するように誘導したりといった方法で金銭的な被害を生じさせています。
友人以外でも、適当なID検索でランダムに出てきたアカウントへの送信や、街中で『ふるふる』機能を頻繁に利用することで新規アカウントを取得し、金銭を要求するという行為もあるようです。
LINEアカウントが乗っ取りの被害に遭うと、そのアカウントは利用できなくなり、連絡先やトーク履歴、タイムラインなどはすべて消滅してしまいます。そればかりか、自分のアカウントがあなたの友人に対する詐欺行為に利用されてしまい、社会的な信用を失ってしまう可能性もあります。
LINEアカウントの乗っ取り被害に遭ったかもしれないと思ったら、一刻も早く対処をする必要があります。
まずは、普段使用しているデバイスからLINEにログインできるか確認しましょう。
他のデバイスからログインしていると、『利用することができません』『他の端末で同じアカウントを利用したため、この端末に保存された情報はすべて削除されます』と表示されます。このメッセージが表示されたときは、すでにアカウントが乗っ取られている可能性があります。
というのも、LINEでは使用できるデバイスが1台に固定されていて、あるデバイスでログインしているときに他のデバイスでログインすると、元の端末ではログインができなくなるからです。
残念ながら、一度乗っ取られてしまうとアカウントを回復できる見込みはかなり薄くなります。その場合は、詐欺的な行為に利用されてしまわないようにアカウントをなるべく早めに削除するための措置をとる必要があります。
アカウントを削除すると、過去のメッセージや連絡先の一覧などはすべて削除され、LINEを使い続けるためには新たに別のアカウントを作成する必要があります。
アカウントを削除するためには、LINEの『問題報告フォーム』にアクセスし、『問題発生機種』でLINEを使っている端末を選択、『サービス』で『LINE』を選択、『カテゴリ』で『アカウント・登録情報』を選択、『詳細』で『自分のアカウントが盗まれた』を選択し、乗っ取りを報告してください。
状況が確認でき次第、運営によりアカウントが削除されます。ログインできた場合には、念のためすぐにパスワードを変更しておきましょう。
では、LINE乗っ取りの被害に遭わないためにはどのような対策があるのでしょうか。
まずは、すでに説明したようなログイン情報を盗み取る手口には応じないことです。認証番号やログイン情報は親しい友人や家族に対しても絶対に教えないようにしましょう。
LINEは公式ブログや公式Twitterアカウントで実際に生じた乗っ取りの手口について周知し、被害に遭わないように注意を呼びかけています。これらのメディアを通じて流行の手口を把握しておくのも有効です。
次に重要なのは、ログインに必要なパスワードの管理です。
他人にパスワードを教えないのはもちろん、名前や生年月日など、第三者に推測されやすい文字列をパスワードにすることは避けましょう。
Facebook や Twitter といった他のサービスとパスワードの使いまわしをしないことも重要です。1つのサービスのパスワードが流出すると、攻撃者は同じパスワードで他のサービスにログインを試みることがあります。同じパスワードを使いまわしていると、あるサービスのログイン情報が流出したときに他のサービスのアカウントが連鎖的に攻撃を受けるおそれがあります。
LINEをスマートフォンでしか使用しないような場合には、他のデバイスからのログインを制限することも乗っ取りのリスクを軽減します。LINEはスマートフォンだけでなく、パソコンやiPad版のLINEからもログインすることができます。
乗っ取りを画策する攻撃者はパソコンから操作していることが多いので、パソコンからのログインを制限することで乗っ取りのリスクを大きく減らすことができます。
ログイン制限の設定をするためには、LINEのトップ画面から歯車の形をしたアイコンをタップして設定画面に入り、メニュー一覧から『アカウント』を選択し、『ログイン許可』を無効にします。
LINEを利用しているスマートフォンから目を離している間に第三者にログイン情報を盗まれてしまうおそれもあります。対策としてLINEアプリにパスコードロックをかける方法があります。
LINEアプリにパスコードロックをかけるためには、LINEのトップ画面から歯車のアイコンをクリックして設定画面に入り、メニュー一覧から『プライバシー管理』に入り『パスコードロック』にチェックを入れ、設定したい4桁のパスコードを入力します。
もちろん、スマートフォンそのものにパスコードロックや指紋認証によるロックをかけたり、端末を他人が触れられるような場所に不用意に置き忘れないことも重要です。
LINEアカウントが乗っ取り被害に遭ったときは、基本的にはLINEアカウントを作り直すしかLINEを使い続ける方法はありません。その場合、自分のアカウントが詐欺や新たな乗っ取り行為のために利用されてしまうリスクは避けられません。
日々のコミュニケーションをLINEに依存しているユーザーほど、乗っ取り被害に遭ったときのダメージは大きくなります。乗っ取り被害に遭ってしまってからできる措置はほとんどありませんので、乗っ取り被害に遭わないために普段から万全の対策を講じることが必要です。
まずはパスワードの管理やログイン設定など基本的な設定の見直しから始めましょう。
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