SNSで知り合った相手からネット上で悪質なストーカー被害を受ける、いわゆる「ネットストーカー被害」の件数は増加傾向にあります(令和5年におけるストーカー事案、配偶者からの暴力事案等、児童虐待事案等への対応 状況について|警察庁)。
ストーカー規制法の改正にともない、警察もネットストーカーの取り締まりに厳しくなってはいますが、実際に被害に遭ったときにどこへ相談したらよいのかわからず、以下のように困っている方も多いのではないでしょうか。
- 「警察はすぐに対応してくれないと聞いたことがある」
- 「弁護士に依頼するだけの経済的余裕はないんだけど、できるだけ早く解決したい」
本記事では、ネットストーカー被害に苦しむ方に向けて、相談窓口や警察に対応してもらうコツ、弁護士費用が支払えない場合の対処法などについて解説していきます。
ネットストーカー被害で悩んでいるあなたへ
ネットストーカー被害に苦しんでいるものの、どこに相談すればいいかわからない...と悩んでいませんか?
結論からいうと、証拠や緊急性を認めてもらえず、警察がなかなか動いてくれない場合は弁護士に相談・依頼するのをおすすめします。
弁護士であれば、警察よりも迅速に行動できるため安心でしょう。
弁護士に相談・依頼すると以下のようなメリットを得ることができます。
- 警察に対応してもらうためのアドバイスを得られる
- 依頼すると、警察が被害届を受理してくれる可能性が高まる
- 依頼すると、発信者情報開示請求の対応を任せられる
- 依頼すると、接近禁止の仮処分の申し立てができる
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ネットストーカーとは?定義と該当する行為
そもそも、ネットストーカーとはどのような行為のことを指すのでしょうか。
ネットストーカーの定義
ネットストーカー被害とは、インターネット掲示板や、LINE・X(旧Twitter)・FacebookなどのSNS、電子メールなどによってストーカー被害を受けることです。
従来、ストーカー規制法と呼ばれる法律では、付きまとい・待ち伏せ・無言電話・あとをつける行為などの現実で起こった行為のみを対象として規制しており、ネット上でのストーカー行為は規制の対象とはなっていませんでした。
しかし、ネットストーカー被害が増加してきたことから、加害者の罰を厳罰化するために、2016年に法律が改正され、現在ではネットストーカーもストーカー規制法の対象となっています。
ネットストーカーに該当する行為
ネットストーカーに該当する可能性がある行為には、以下のようなものがあります。
ネットストーカーに該当する可能性がある行為
- メールやLINEなどのSNSで、特定の相手に対して執拗に復縁を迫るメッセージを送る
- X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSに、自分が好意を寄せている内容のコメントをしつこく投稿する
- 本名・住所・勤務先・電話番号などの個人情報を、SNSなどのネット上で公開・拡散する
- 5ちゃんねるなどの匿名掲示板に、個人の誹謗中傷にあたる内容の書き込みをする
- 相手のブログやSNSアカウントを乗っ取り、なりすましで投稿する
- 元交際相手に対して、性的羞恥心を侵害するような行為をおこなう(リベンジポルノなど)
ネットストーカーと認められた場合の罰則
ネットストーカー規制法の対象にあたる場合、罰則として「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」が科せられます。
また、禁止命令に違反してストーカー行為・つきまとい行為をした場合や、GPSを利用してストーカー行為をおこなった場合には、さらに厳しく「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」が科されます。
(罰則)
第十八条 ストーカー行為をした者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
第十九条禁止命令等(第五条第一項第一号に係るものに限る。以下同じ。)に違反してストーカー行為をした者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
2 前項に規定するもののほか、禁止命令等に違反してつきまとい等又は位置情報無承諾取得等をすることにより、ストーカー行為をした者も、同項と同様とする。
引用元:ストーカー行為等の規制等に関する法律 | e-Gov法令検索
ネットストーカー被害の主な相談窓口
ネットストーカー被害に遭った場合の相談先には、さまざまなところがあります。
ネットストーカー被害の主な相談窓口
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- 警察
- 弁護士
- 女性の人権ホットライン(法務省)
- みんなの人権110番(法務省)
- NPO法人よつば
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以下では、それぞれ詳しく紹介します。
警察|身の危険を感じている方向け
乱暴な言動をされたりして身体への危険などを感じたら、まずは警察に相談しましょう。
ネットストーカー被害は、そのまま放置していても問題が解決することはなく、誰にも相談しないでいるとストーカー行為がさらにエスカレートして、被害が拡大する恐れがあります。
警察に対応してもらうことで、監視や脅迫などに怯える毎日から解放され、精神的ストレスから解放されることになります。
ただし、警察が全ての相談に対して迅速に対応してくれるわけではなく、「事件性や緊急性がない」などの理由で動いてくれないことも少なくありません。
特にネットストーカーの場合には、ストーカー規制法で規定されるストーカー行為といえるかどうかが曖昧なこともあり、「まだ警察が動くだけの被害がない」と判断されることが多くあります。
警察に相談する際には、「いつから、どれくらいの頻度で、どのようなストーカー被害に遭っているのか」を、しっかり情報提供する必要があります。
最寄りの警察署
ネットストーカー被害は、最寄りの警察署に直接相談することができます。
警察署は24時間稼働しているため、ほかの相談窓口が対応していない時間であっても相談することが可能です。
なお、警察に相談する際には「具体的にいつから、どのような被害に遭っていて、相手はどのような人物なのか」などを、できるかぎり正確に伝える必要があります。
動画・LINE・メールなど、何かストーカーの証拠になるようなものがあれば、一緒に持参するとよいでしょう。
サイバー犯罪対策課
サイバー犯罪対策課とは、機密情報への不正アクセスや情報漏えい、コンピューターウイルスなどのハイテク犯罪に対応するために設置されている部署です。
サイバー犯罪対策課では、LINEやX(旧Twitter)などのさまざまなSNSでのネットストーカー被害に関する相談もおこなっており、インターネットに関する知識が豊富で、かつ専門技術を持つ捜査班が事件の調査をおこなうことで犯人逮捕に全力を尽くしてくれます。
ただし、相談してからすぐに動いてくれるとはかぎらないため、「相手が今にも危害を加えてきそう」などの緊急性が高い場合には、すぐに110番通報するようにしましょう。
警察相談専用電話
警視庁では、さまざまな相談を総合的に対応し、相談内容に応じて然るべき窓口を案内する警察相談専用電話も設置されています。
直接相談するのは少し気まずくて気軽に話したい方や、警察に被害届を出すほど深刻ではないけれど、大事になる前にあらかじめ相談しておきたい方、ネットストーカーに関する相談・質問をしてみたい方にとっては、おすすめの相談方法でしょう。
弁護士|民事での解決を目指す方向け
警察に相談しても問題が解決しない場合や、相手に精神的苦痛に対する慰謝料を請求したい場合には、弁護士への法律相談をおすすめします。
警察には、個人の争いには関与しない「民事不介入」の原則があります。
そのため、直接的な接触や暴力などがあってストーカー被害が確実であれば動いてくれますが、ストーカー規制法に違反するかどうか微妙な事案では、警察は介入に消極的になることが少なくありません。
この点、弁護士であれば警察がまだ動けない段階から相手への対応をすることが可能で、違法性の判断や、法的な根拠をもって相手の行動を抑制することもできるので、ネットストーカー被害のリスクを最小限に抑えることができます。
また、弁護士であれば、どのように行動すれば警察が動くのかを熟知しているので、警察に行動してもらうためにはどうしたらよいか、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
ネットトラブルが得意な弁護士は「ベンナビIT」で探せる!
ネットストーカー被害が得意な弁護士を探す場合、「ベンナビIT」で探すことを検討しましょう。
インターネットで法律事務所を探そうとすると、検索結果が多すぎて、結局どの弁護士と面会・依頼すればよいのかわからないことも多いでしょう。
その点、ベンナビITであれば、地域や相談内容ごとに弁護士を検索することができるため、誰でも簡単に弁護士を探すことができます。
また、「24時間対応可能」「電話・LINE・メール・オンライン相談可能」「初回30分の相談料無料」など、細かく絞りをかけて検索することが可能なので、自身に合った弁護士を見つけることができるでしょう。
そのほかの相談窓口|心の悩みがある方向け
ネットストーカーの被害に遭い、恐怖などを感じて精神的に辛い思いをした方にとっては、ストーカー被害自体の相談だけでなく、心のケアまでしてくれる相談機関に相談したいと考えるでしょう。
以下3つの相談窓口であれば、法務局職員や専門の相談員が親身になって相談に乗ってくれるため、精神的にも非常に楽になるでしょう。
女性の人権ホットライン(法務省)
女性の人権ホットラインとは、DVや性犯罪被害、職場におけるセクハラ・パワハラ・ストーカー行為などの女性をめぐるさまざまな人権問題について、無料で相談することができる専門の電話相談窓口です。
女性の人権問題に詳しい法務局の担当事務員や人権擁護委員に相談することで、一人で抱え込んでいたさまざまな問題を解決することができるでしょう。
なお、インターネットやメールで相談することもできるため、仕事の都合で対応時間に間に合わない方であっても、安心して相談することができるでしょう。
みんなの人権110番(法務省)
みんなの人権110番は、差別・虐待・セクハラ・パワハラ・ストーカー被害など、さまざまな人権問題について相談することができる相談窓口です。
さまざまな人権問題に詳しい法務局の担当事務員や人権擁護委員が、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
なお、対面のほか、インターネットで相談することも可能です。
NPO法人よつば
NPO法人よつばは、浮気・不倫・離婚・ストーカーに関して無料相談ができる専門の窓口です。
ネットストーカー被害に関して、嫌がらせの証拠の集め方や、嫌がらせを止める方法などの相談だけでなく、経験豊富なカウンセラーに不安な気持ちを聞いてもらうことで、心のケアまでしてもらうことができるのが特徴です。
ネットストーカー被害を警察に対応してもらうコツ
ネットストーカーの被害に遭っていることを訴えても、まだ具体的な被害が出ていない場合には警察は動いてくれないことも少なくありません。
そのため、警察にすぐに対応してもらうためには、以下3つのコツを把握しておく必要があります。
できるかぎり証拠を集めておく
警察に動いてもらうためには、実際にストーカーによる被害を受けている証拠を、警察に提示する必要があります。
なるべく早く警察に動いてもらうためには、できるかぎり多くの証拠を用意しておくことが大切です。
ネットストーカーに関する証拠には、一般的には以下のようなものがあります。
ネットストーカーに関する証拠
- ストーカーの身元がわかる資料
- ストーカー行為の写真や動画
- 相手から送られてきたLINE・メール・SNSのDM(ダイレクトメッセージ)などのスクリーンショット
- 相手から送られてきた画像や動画のファイル
- ストーカーからの手紙や贈りもの
- 精神的・肉体的な被害を受けた場合は、医師の診断書
注意点として、LINEやメールのスクリーンショットを保存する際には、相手から送信されたメッセージに対して自分が返信している部分もあわせて保存するようにしてください。
これは、自身の返信を確認できないと「相手からの要求に対して拒否していた」という証拠にならないためです。
このほかにも、ストーカー被害にあった日時やストーカー行為の内容などをまとめたメモや日記があれば、警察にストーカー被害を相談する際に、スムーズに概要を説明できるでしょう。
自分の目的を明確に伝えるようにする
警察に相談する際は、相手に何を請求したいのかなど、被害届を出す目的を明確にしてから相談することが重要です。
ネットストーカー行為の被害を受けているのであれば、「相手を逮捕して懲役や罰金などの刑罰を与えたい」のか、それとも「逮捕にかかわらずとにかく嫌がらせをやめてもらい、今後二度と近寄らないでほしい」と希望するのかで、警察の対応の仕方が変わってきます。
もし、「精神的苦痛を被ったので、法的措置として相手から慰謝料を取りたい」のであれば、警察ではなく弁護士に損害賠償請求などの対応を依頼するべきでしょう。
そのため、相手にどのような対応をとってもらうことを最終的な目的とするのかを、あらかじめ考えておくようにしてください。
民事手続きで加害者を特定する
警察に刑事事件として動いてもらうためには、先に民事手続きで加害者を特定しておくことも有効です。
いきなり警察に刑事告訴しようとしても、ストーカーの相手が誰だかわからず、本当に被害を受けているのかどうかの証拠が乏しい場合には、警察は民事不介入の原則に基づき、なかなか動いてくれません。
この点、弁護士であれば警察がまだ介入できない段階でも相手の調査をすることができます。
ストーカーの加害者の特定や被害の証拠を集めておき、その証拠などを警察に提出することで、警察も刑事事件として手続きを進めやすくなるでしょう。
ネットストーカー被害を弁護士に依頼するメリット
ネットストーカー被害を弁護士に依頼すると、さまざまなメリットがあります。
以下、それぞれ詳しく解説していきます。
警察に被害届を提出する際に同行してもらえる
弁護士に依頼すれば、警察に被害届を出しに行く際に同行してもらうことができます。
もちろん、警察に相談に行くことは一人でもできますが、弁護士に同行してもらうことでストーカー被害の深刻さを警察に伝えることができるため、刑事事件として動いてくれる可能性が高まります。
弁護士であれば、こちらの被害状況を正確に警察に伝えることができるほか、ストーカー被害に関する適切な証拠を警察に提出でき、ストーカー被害の緊急性を十分に伝えられるでしょう。
発信者情報開示請求の対応を任せられる
弁護士であれば、サイト運営者やプロバイダに対して「発信者情報開示請求」という手段を用いて、ストーカーまがいの言動や誹謗中傷などのインターネット上の書き込みをした相手が誰なのか、情報の開示を請求することができます。
この手続きはプロバイダ責任制限法という法律で定められており、個人でおこなうこともできますが、サイト運営者側も個人情報保護の観点から、必ずしも情報を開示してくれるとはかぎりません。
弁護士が適切な法的根拠と被害の証拠を示して、適切な流れで手続きをおこなうことで、情報を開示してくれる可能性が高まります。
また、どうしても情報を開示してくれない場合には「発信者情報開示請求訴訟」という裁判を起こすことになりますが、複雑な裁判手続きを個人でおこなうのは非常に難しいため、対応は弁護士に依頼するのがおすすめです。
接近禁止の仮処分を申し立ててもらえる
接近禁止の仮処分とは、早急に対処しないと身の危険がある場合、裁判所が加害者に対して、安全を守るために「被害者に近づいてはいけない」という旨の命令を出すことをいいます。
接近禁止命令を破れば罰則規定が設けられているため、相手にプレッシャーを与えることができます。
弁護士であれば、ストーカー被害の適切な証拠を裁判所に提出することで、接近禁止命令が出る可能性を上げることができます。
もし、それでもストーカー行為が止まらない場合には、速やかに警察に相談して対応してもらうようにしてください。
慰謝料請求などの手続きも任せられる
弁護士であれば、精神的苦痛を被ったとして、相手に慰謝料を請求することが可能です。
慰謝料を相手に請求した場合、示談金について交渉しながら話を進めていくことになりますが、弁護士であればストーカー被害の証拠を交渉の適切なタイミングで提示することで、交渉を優位に進めることができます。
警察に被害届を出さないことを条件として、高額な慰謝料を獲得できることもあるうえ、今後二度と被害者に近づかないように約束を契約で取り交わすことも可能です。
また、もし話し合いで慰謝料額が決まらない場合には、裁判を起こすことも可能です。
弁護士は裁判手続きを熟知していますし、裁判が進むなかでも、慰謝料を増額できるように引き続き和解交渉を進めてくれるでしょう。
ネットストーカー被害を弁護士に依頼する場合の費用相場
ネットストーカー被害を弁護士に依頼する場合にかかる費用は、「弁護士にどこまでの対応を依頼したいのか」によって変わります。
【弁護士への依頼内容別の費用相場】
依頼内容
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費用の目安
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慰謝料請求をする場合
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10万円程度
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接近禁止の仮処分を申し立てる場合
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20万円〜30万円程度
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発信者情報開示請求をする場合
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20万円〜50万円程度
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弁護士事務所によっても費用体系は異なるため、あらかじめ自身の依頼内容を伝えたうえで、いくらかかるのかを確認しておくとよいでしょう。
ネットストーカー被害の弁護士費用が支払えない場合の対処法
なかには、弁護士に依頼したいけど、どうしても弁護士費用が払えなくて依頼を諦めてしまっている人もいるでしょう。
もし、一括で弁護士費用が支払えない場合には、どのように対処したらよいのでしょうか。
弁護士費用の分割払いに対応してくれる弁護士を探す
まずは、弁護士費用の分割払いに対応してくれる弁護士を探してみましょう。
完全後払いでなければ、支払額についてもある程度こちらの要望を聞いてくれて、比較的柔軟に対応してくれる弁護士は多くいます。
支払い開始時期も含めて、まずは一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。
日弁連の犯罪被害者法律援助制度を活用する
どうしても分割での支払いも難しい場合は、日本弁護士連合会の「犯罪被害者法律援助」という制度を利用するとよいでしょう。
この制度は、弁護士に依頼する必要性・相当性があるにもかかわらず、経済的に余裕がなく、かつ法テラスの民事法律扶助制度や国選弁護制度を利用できなかった方が、弁護士費用の援助を受けることができる制度です。
援助を受けるためには、弁護士を通じて法テラスに申込みをする必要があるため、依頼したい弁護士に相談するようにしてください。
加入している弁護士費用保険を利用する
ほかにも、自身が加入している弁護士費用保険を利用するという手段もあります。
毎月保険料を支払う必要がありますが、加入するプランによっては弁護士費用を全額負担してもらうことができるケースもあるため、何かトラブルに巻き込まれても、お金の心配をすることなく弁護士に依頼することが可能になります。
また、ほぼ全ての事件で補償を受けることができ、刑事事件であっても被害者であれば補償対象になるため、加入しておくことのメリットが大きい保険であるといえるでしょう。
さいごに|ネットストーカー被害は警察や弁護士に相談を!
SNSやLINEなどでの嫌がらせやしつこいストーカー被害など、ネットストーカーの被害に悩んでいる方は数多くいます。
もし被害に遭ってしまった場合には、まずは警察に相談してみてください。
ただし、被害の証拠や緊急性が認められない場合には警察はなかなか動いてくれないため、その際は弁護士に依頼するのがよいでしょう。
弁護士であれば、発信者情報開示請求や接近禁止の仮処分の申し立てなどもできるため、警察よりも迅速に行動することができます。
また、弁護士が入ることで、警察も被害届を受理してくれやすくなるでしょう。
無料相談窓口などもあるので、これ以上被害が拡大するのを防止するためにも、早めに相談することをおすすめします。
参考元:ストーカー規制法で規制されている犯人の具体的な行為は?|探偵×興信所 R&I