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リベンジポルノの対策|画像拡散を防ぐための5つの知識
私的情報・画像流出 2018.5.24 弁護士監修記事

リベンジポルノの対策|画像拡散を防ぐための5つの知識

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事
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リベンジポルノとは、復讐目的で元恋人や元配偶者の性的な画像や動画を公開することです。

一度データが出回ってしまうと拡散されたデータ全てを回収することは不可能に近いですから、

  • すでに画像が公表された人
  • 現在「写真を公開する」などと脅されている人
  • 写真を撮られた心当たりのある人

上記すべてのケースで早期の対策をしなければなりません。今回はこのリベンジポルノの対処法について詳しく解説します。

リベンジポルノの対策法5つ

ここでは、リベンジポルノに対してどのような対策が有効なのかお伝えします。

犯人がわかれば交渉する

リベンジポルノの犯人はたいていの場合、元恋人や元配偶者など身近な人間です

犯人から「写真をバラまく」などと脅されたり、公開されている画像から犯人の見当がつくという場合は、まずは本人に連絡をとり、「リベンジポルノは犯罪となる可能性がある」ということを伝え、自覚させることで公開を阻止したり、データを消去してもらうなりしましょう。

この際、犯人を刺激させないようにするためにも、冷静に会話をしてください。それが難しい、怖いという場合は、後ほどお伝えする相談機関に連絡し、アドバイスを受けるようにしてください。

関連記事
リベンジポルノは罪になる|該当する罪名と罰則を徹底解説

エゴサーチをする

ヤフーやグーグルなどの検索エンジンに自分の名前を入れて検索することをエゴサーチといいますが、過去に性的な写真を撮った覚えがある場合や脅された場合はこのエゴサーチを定期的に行い、自分の情報が拡散されないかをチェックしましょう。

もちろん公開されないように対策をとることは第一ですが、もしも公開されてしまった場合にすぐに気づくことができるので、削除依頼や警察に対応してもらうなどの行動にすばやく出ることができ、拡散の回避が可能です。

証拠保全をする

脅された場合、またはすでに画像や動画が公開されてしまっている場合は、今後の対応のためにその証拠を保全することが大切です。

《脅された場合の証拠保全》

  • 犯人からの脅しメールを保存しておく
  • 犯人からの脅し電話を録音しておく

 

《公開されてしまった場合の証拠保全》

  • 公開されたページのURLをメモする
  • 公開されたページのスクリーンショットを撮っておく
  • いつ公開されたのかを明確にしておく

上記を行い犯罪の証拠を保全しておくことにより、警察への具体的対応を求めることが容易になります。

削除依頼を申請する

公開された画像や動画は、すぐに削除依頼を申請しましょう。

専門機関にお願いする場合

自分ではどのように削除依頼を申請したらいいかわからない、削除依頼を申請するのは恥ずかしい、という場合は、「セーファーインターネット協会」に連絡をしましょう。

こちらはリベンジポルノを含むインターネットの悪用への対策を立案・実行してくれる団体で、国内外のプロバイダに対し被害者に代わって削除依頼の申請を行ってくれます。

セーファーインターネット協会

自分で削除する場合

SNSなどは比較的簡単に削除依頼を申請することができます。

【関連記事】SNS上で誹謗中傷を受けた場合の対処法と損害賠償請求の手順

Google

Googleの検索結果から情報を削除したい場合は、「Google/情報を削除する」より削除依頼を申請してください。

書類の送付が必要になる場合もありますが、Google によってリベンジポルノによって作られたページが法律に違反していると判断された場合は削除が行われます。

LINE

LINEを使ったリベンジポルノを含む嫌がらせ・迷惑行為を受けた場合は「LINE/問題報告フォーム」より必要事項を記入の上、削除依頼を申請してください。

Twitter

Twitterを使ったリベンジポルノを含む嫌がらせ・迷惑行為を受けた場合は「Twitter/嫌がらせや迷惑行為の報告」より必要事項を記入の上、削除依頼を申請してください。

Facebook

Facebookを使ったリベンジポルノを含む嫌がらせ・迷惑行為を受けた場合は「Facebook/ヘルプセンター」より必要事項を記入の上、削除依頼を申請してください。

警察に相談する

リベンジポルノは犯罪ですから、警察も被害拡大を防ぐために動いてくれますし、以下のような専門の相談窓口を設けています。

警察は今後どのような対応に出ることが可能なのかや、トラブルを拡大させないためにどう行動すべきかなど、アドバイスを聞いてみてください。

サイバー犯罪相談窓口
性犯罪被害110番(警察庁)

 

リベンジポルノは未然の対策が重要

リベンジポルノ対策においてもっとも重要なのは、いくら親しい人間であっても性的な写真や動画を撮らせないということです。

もしも寝てるうちに撮られた可能性がある場合は、都度確認をして削除してもらいましょう。そもそも性的なデータを残さずにいれば、リベンジポルノの被害にあう確率はぐんと減るのです。

 

リベンジポルノを対策せず放置する場合のリスク

本記事の最後に、何もリベンジポルノ対策をしなかった場合のリスクについて見ていきましょう。

画像が拡散する

冒頭でもお伝えしましたが、インターネット上に拡散された場合は不特定多数の人に保存されたり、最悪の場合は職場の人や親族や友人に見られるリスクもあります。

特にTwitterやFacebookなどのSNSは、リツイート機能で拡散されたり「いいねボタン」でシェアされる可能性が高いので要注意です。

犯人がさらにストーカー化する

リベンジポルノを行う犯人の心理は「自分を意識してほしい」です。

こういった心理に対して放置や無視をすることで、犯人は「もっと過激なことをしないと相手にしてもらえない」と感じ、どんどん行動がエスカレートし、最終的にストーカー化してしまうリスクがあります。

一刻も早く犯人に「これは犯罪なのだ」という自覚を持ってもらうためにも、警察の力を借りた早期の対策が必要です。

まとめ|慰謝料請求が可能になる場合も

お伝えしたように、リベンジポルノにより出回ったデータの全てを回収することは難しいので、被害に遭わない・被害を拡大させないための対策がとても重要です。

もしも対策が間に合わず、すでに犯人によって画像や動画が公開されてしまったという場合は、犯人の逮捕はもちろん、損害賠償の請求や、精神的苦痛を慰謝料換算して請求することが可能です。

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
引用元:「第五章 不法行為(第七百九条―第七百二十四条)

お金で気持ちが晴れるというわけではありませんが、許しがたい行為に対する金銭の請求は正当な権利です。検討される場合は弁護士へ相談してみましょう。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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相護士ナビ編集部

本記事はIT弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※IT弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
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