「私的情報・画像流出」が得意な弁護士に相談して悩みを解決!
あなたのお悩みを解決!
140文字で世界中のユーザーとつながることのできるコミュニケーション・ツールであるX(旧Twitter)は、およそ3億人が使用しているといわれています。
そのため、誰かの軽率な行動で個人の大切な情報が拡散された場合、無制限かつ永続的に情報が拡散してしまう可能性があります。
この記事では、X(旧Twitter)で肖像権侵害の被害に遭った場合の対処法をご紹介します。
X(旧Twitter)上で肖像権を侵害されたあなたへ
X(旧Twitter)上で勝手に写真を利用されたけど、どう対処していいかわからず困っていませんか?
結論からいうと、X(旧Twitter)で肖像権を侵害された可能性がある場合は弁護士に相談するのをおすすめします。
弁護士に相談すると以下のようなメリットを得ることができます。
- 肖像権侵害にあたる行為か判断できる
- 損害賠償を請求できるかわかる
- 依頼すれば、投稿を削除することで個人情報の流出を素早く防止できる
- 依頼すれば、投稿者の特定や損害賠償まで全て任せられる
ベンナビITでは、私的情報・画像流出問題を得意とする弁護士を多数掲載しています。
無料相談・電話相談など、さまざまな条件であなたのお近くの弁護士を探せるので、ぜひ利用してみてください。
X(旧Twitter)での肖像権侵害
肖像権とは、自分の容姿や姿態をみだりに利用・公表されない権利と考えられています。
肖像権について明確に定めた法律はなく、憲法第13条の幸福追求権から解釈により認めるべきとされる権利です。
全ての国民は、個人として尊重される。生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法、その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
【引用】憲法第13条
このように肖像権について明確な定義が存在しないため、法的に保護される権利といえるかどうかは微妙なところです。
例えば、以下のような場合には肖像権侵害となる可能性があります。
- 被写体の特定が可能である
- 公開されることで具体的な不利益が生じる可能性がある
- 公開を予定してない又は許可していない
被写体の特定が可能である
被写体が誰であるのかが特定できない場合には、そもそも肖像として保護する必要性は乏しいといえそうです。
逆に、肖像と供に個人情報が載せられていれば、保護の必要性は高まるといえます。
公開されることで具体的な不利益が生じる可能性がある
単に肖像が公開されても、私生活や仕事に影響はありません(もちろん気持ちが悪いという感情的な被害はあるかもしれませんが。)。
このような場合まで肖像権侵害として保護対象とすることは、保護の範囲が過剰に広がりすぎる懸念があります。
そのため、肖像の公開により何らかの不利益があるかどうかは、肖像権侵害かどうかの判断に影響するといえそうです。
公開を予定していない又は許可していない
肖像が公開されているものや公開を予定しているものであれば、公開されても本人の不利益は限定的です。
そのため、肖像の公開が許されるものかどうかも肖像権侵害の判断には影響しそうです。
X(旧Twitter)の写真を放置するリスク
X(旧Twitter)に写真を放置することでどのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。ここでは、よくあるトラブル例を2つご紹介します。
- Google等の検索に表示されてしまう
- 第三者に写真を悪用されてしまう
Google等の検索に表示されてしまう
X(旧Twitter)にポスト(旧ツイート)された画像は、Googleの検索で出てくるようになります。
ポスト(旧ツイート)はインターネット上に公開されているものであり、フォロワーや友達だけのコミュニケーションツールではありません。
例えば自分のユーザー名でGoogle検索してみると、X(旧Twitter)のページや投稿した画像などの検索結果として出てきます。
もし自分の知らないところで自分の写真がX(旧Twitter)に投稿されていたら、とても怖いことではないでしょうか。
第三者に写真を悪用されてしまう
自分の写真がネット上で独り歩きして、出会い系、売春行為の集客に使用されるなど、さまざまなリスクが考えられます。
写真から個人情報が割り出され、脅迫やストーカー被害に発展することもあるかもしれません。
X(旧Twitter)の写真を削除する方法
X(旧Twitter)に投稿された肖像物の削除依頼は、公式ページの『個人情報の投稿について報告する』から申請ができます。
削除依頼を申請するための手続きの流れは、以下のとおりです。
- 違反報告の問い合わせページへアクセス
- 相手のアカウントIDとポスト(旧ツイート)URLを入力
- 報告者(ご自身)の情報を入力
- 本人確認書をアップロード
- 削除申請
削除依頼をした後は、X(旧Twitter)運営の対応を待つのみです。
もし2週間以上経っても削除されない場合は失敗の可能性が高いので、次の対応を検討したほうが良いでしょう。
削除依頼に失敗した場合の対処法
X(旧Twitter)への削除依頼が失敗する主な原因は、以下の2点です。
- 投稿の問題点が伝わっていない
- X(旧Twitter)運営が違反ではないと判断した
特に肖像権侵害を理由とする場合、肖像権というものをどう捉え、同評価するのかが一義的ないことから、素人限りの対応は基本的に困難な場合が多いと思われます。
もし一人だけでの対応が難しいと状況であれば、弁護士への法律相談を検討したほうが良いでしょう。
肖像権の侵害であることがはっきりすれば、法的措置で対応できるケースもあります。
SNSのトラブルにお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
SNSの肖像権に関するQ&A
芸能人の写真をアップするのはNG?
事務所やインスタグラムなどで既に公開されているものを転載することは直ちに肖像権侵害とはならないでしょう。
他方、公開されたことがない芸能人のプライベート写真などを無断で掲載することは、肖像権侵害となる可能性があります。
特に芸能人は、自身の肖像それ自体が商品価値を構成している場合もあり、肖像として保護される範囲が一般人よりも大きいとの評価はあり得ます。
したがって、街角で芸能人を見つけたとしても、勝手に写真を撮って、勝手にこれをインターネット上でアップするという行為は控えるべきでしょう。
アイコン画像も肖像権侵害になる?
アイコンの画像であっても、上記要件に該当するような場合は、肖像権侵害となる可能性は否定できません。
しかし、アイコンの写真はそもそも不鮮明であったり、個人の特定が困難である場合が多いと思われますので、一般的には肖像権侵害の問題は生じにくいかもしれません。
まとめ
X(旧Twitter)での肖像権侵害について簡単に解説しました。
上記のとおり、X(旧Twitter)社への削除依頼の手順自体はそれほど難しくありません。
しかし、肖像権侵害を理由とする場合、個人でこれを行うことは困難な場合が多いでしょう。
この場合は早めに弁護士への相談を検討してみてください。