「違法動画を見ただけで逮捕されるの?」「視聴履歴から身元が特定されることはある?」と不安に感じていませんか。
近年は、動画共有サイトや海賊版サイトを通じて、映画・アニメ・スポーツ配信などを視聴できるケースも少なくありません。
一方で、「違法アップロードされた動画を見ただけでも犯罪になるのでは?」と心配になる方も多いでしょう。
そこで本記事では、違法動画を視聴した場合にバレる可能性や、開示請求・逮捕のリスク、違法ダウンロードとの違いについてわかりやすく解説します。
あわせて、誤ってダウンロードしてしまった場合の対処法や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
違法アップロードされた動画を視聴した場合、「本当に身元がバレるのか」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際には、「視聴しただけ」のケースと、「ダウンロード・アップロードまでおこなっていた」ケースでは、バレるリスクが大きく異なります。
ここでは、違法動画の視聴がどのような場合にバレやすいのかについて解説します。
ブラウザやアプリで違法アップロード動画をストリーミング再生しただけであれば、身元がバレる可能性は低いと考えられています。
ストリーミング再生とは、動画データを少しずつ読み込みながら再生する視聴方法のことです。
視聴中にはキャッシュと呼ばれる一時データが端末へ自動保存されますが、これは再生をスムーズにするためのシステム上の処理にすぎません。
そのため、一般的なストリーミング視聴だけで直ちに違法行為と判断されることはまずないでしょう。
また、通常の視聴だけであれば、著作権者側が「誰が見たのか」を特定することも簡単ではありません。
YouTubeなど一般的な動画サイトでも、投稿者側が視聴者の個人情報を直接確認できるわけではないためです。
違法動画を端末へ保存した場合は、身元がバレるリスクが大きく高まります。
特に、動画保存ツールや共有ソフトを利用して違法コンテンツをダウンロードしたケースでは、通信記録やIPアドレスなどから契約者情報を特定される可能性があります。
著作権者側は、不審なアクセス履歴や共有ソフトの利用状況を調査し、プロバイダへ発信者情報開示請求をおこなうことが可能です。
その結果、契約者情報が開示され、氏名や住所が特定されるケースもあります。
また、違法アップロードだと知りながら動画や音楽をダウンロードする行為は、著作権法違反に該当する可能性があります。
場合によっては、損害賠償請求や刑事責任を追及されることもあるでしょう。
特に、映画・アニメ・アダルト動画など、権利者側の被害が大きいコンテンツでは、法的対応が積極的におこなわれる傾向があります。
「見るだけのつもりだった」としても、実際にはダウンロード行為に該当していた場合、想像以上に大きなリスクを抱える可能性がある点には注意が必要です。
ただし、権利者による証拠収集の難易度等の関係で、違法ダウンロードの場合は、(先述したストリーミングの場合よりも罰則を受ける可能性が高いとはいえ、)後述する違法アップロードよりはそのリスクは低いといえます。
違法動画に関するトラブルで特に注意が必要なのが、BitTorrent(トレント)などのファイル共有ソフトです。
トレントは、ファイルをダウンロードすると同時に、自分の端末から他人へデータを送信する仕組みになっています。
つまり、本人は「ダウンロードしただけ」のつもりでも、実際には自動的にアップロード行為もおこなっている可能性があるのです。
著作権法では、違法アップロードに対して、10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金(またはその両方)という非常に重い刑罰が定められています。
実際、トレント利用者に対しては、権利者側がIPアドレスを収集し、発信者情報開示請求をおこなうケースも少なくありません。
また、この場合、発信者情報開示請求が認められ、IPアドレスに係る氏名や住所が開示されてしまう可能性も高いといえます。
トレントを利用した違法ダウンロードは、通常の違法視聴よりもはるかにリスクが高い行為だと覚えておきましょう。
動画をストリーミング再生すると、端末内には「キャッシュ」と呼ばれる一時データが自動保存されます。
しかし、このキャッシュは再生をスムーズにするための一時的な処理であり、利用者が動画を保存する目的でおこなっているわけではありません。
そのため、通常のストリーミング視聴に伴うキャッシュ保存を単に行うだけであれば、著作権法上の違法ダウンロードには該当しないと考えられています。
「一時保存」と「意図的な保存」は法律上の扱いが大きく異なることを覚えておきましょう。
違法アップロードされた動画をダウンロードして視聴した場合、法的責任だけでなく、さまざまな二次被害に発展するおそれがあります。
違法ダウンロードは「バレなければ問題ない」と軽く考えられがちですが、実際には刑事責任や高額な損害賠償につながるケースもあります。
ここでは、具体的にどのようなリスクがあるのかを見ていきましょう。
違法ダウンロードや違法アップロードが発覚すると、著作権法違反として刑事事件化する可能性があります。
著作権法では、違法にアップロードされた音楽や映像を、違法配信だと知りながらダウンロード等した場合、2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金(またはその両方)を科すと規定しています。
さらに、トレントなどを通じて著作物を違法アップロードしていた場合には、より重い刑罰が定められており、10年以下の拘禁刑または1,000万円以下の罰金(またはその両方)が科される可能性があります。
また、警察による捜査が始まると、逮捕や捜索がおこなわれるケースもあります。
身柄拘束を受ければ、生活に重大な影響が及びかねません。
さらに、有罪判決を受けると前科がつく点にも注意が必要です。
最悪の場合、就職・転職・資格取得など、将来的な生活へ大きな影響が及ぶ可能性があります。
違法ダウンロードをして動画などを視聴した事実が著作権者にバレると、不法行為に基づく損害賠償請求をされる可能性があります。
違法ダウンロードしたコンテンツの量や、共有ソフトによって拡散させてしまった被害規模によっては、高額請求になるケースも考えられるでしょう。
なお、著作権者側は、開示請求によって契約者情報を取得したあと、弁護士を通じて損害賠償請求書面を送付してくるのが一般的です。
もし請求を無視した場合は、民事裁判へ発展する可能性があります。
給与や預貯金が仮に差し押さえられたり、敗訴後に差し押さえられるケースもあり得るため、安易に無視したり、放置したりするのは危険です。
海賊版サイトや違法動画サイトには、悪質な広告やマルウェアが仕込まれているケースが少なくありません。
そのため、違法視聴や違法ダウンロードの有無にかかわらず、アクセスしただけでウイルスに感染するリスクがあります。
パソコンやスマホがウイルスに感染すると、クレジットカード情報やログインID、連絡先などの個人情報が流出する可能性があります。
その結果、不正決済などの二次被害へ発展するケースもあるでしょう。
違法動画の視聴には大きなデメリットがあることを覚えておきましょう。
もし違法動画を視聴してしまった場合は、まず利用を中止し、今後アクセスしないことが大切です。
ストリーミング視聴だけであれば、直ちに違法となる可能性は高くありません。
しかし、使用したソフトウェアなどによっては意図せずダウンロードやアップロードがおこなわれているケースもあります。
そのため、「見ただけだから大丈夫」と油断せず、まずは危険なサイトから離れるようにしましょう。
「自分のケースが違法に当たるのかわからない」「今後どう対応すべきか不安」という場合は、早めに弁護士へ相談しておくと安心でしょう。
違法動画をダウンロードしてしまった場合は、できるだけ早くIT・ネットトラブルに詳しい弁護士へ相談することをおすすめします。
「まだ通知が来ていないから大丈夫だろう」と考える人もいますが、開示請求は突然届くケースがほとんどです。
特に、発信者情報開示請求に関する意見照会書には、回答期限が設定されています。
限られた期間内で適切に対応するには、専門家のサポートが欠かせません。
また、弁護士へ早めに相談しておけば、示談交渉や今後の対応方針について事前に準備できます。
「通知が来るかもしれない」という不安な段階で弁護士の意見をもらえれば、精神的な負担も軽減されるでしょう。
最後に、違法視聴に関するよくある質問に回答します。
YouTubeでログインし、動画を視聴しただけでは、投稿者に身元がバレることはありません。
というのも、YouTubeのシステム上、「誰が視聴したか」という個人情報を動画投稿者自身が直接取得する機能は提供されていないためです。
ただし、違法にアップロードされた動画を自らダウンロード・再アップロードした場合などは、発信者情報開示請求の対象になるおそれがあります。
違法アップロードされた動画だと知りながらスクリーンショットを保存した場合、著作権法違反に該当する可能性があります。
2021年の著作権法改正では、海賊版コンテンツの保存なども違法化の対象へ含まれました。
なお、音楽、映像だけではなく、漫画、雑誌、小説、写真、論文など、全ての著作物が対象となる点に注意してください。
ただし、正当な引用に該当する場合などでは、著作権法違反ではないと判断される可能性もあります。
個人的にストリーミング視聴を違法に行うだけであれば、逮捕されない可能性が高いといえます。
一方で、違法ダウンロードや違法アップロードに該当する場合は、違法となり得、最悪の場合刑事事件化し、逮捕される可能性も否定できません。
ただし、実際に逮捕されて身柄が拘束されるかどうかは、逃亡や証拠隠滅のおそれなど、個別事情を踏まえて判断されます。
少しでも不安がある場合は、自己判断で放置せず、弁護士へ相談することが大切です。
違法動画を「視聴しただけ」であれば、直ちに法的責任を問われる可能性は高くありません。
しかし、ダウンロードやアップロードに該当していた場合は、開示請求や損害賠償、刑事責任へ発展するリスクがあります。
また、海賊版サイトにはウイルス感染や情報漏洩などの危険も潜んでいます。
もし違法ダウンロードをしてしまった不安があるなら、早めに弁護士へ相談することが重要です。
ITトラブルに強い弁護士へ相談すれば、開示請求への対応や示談交渉、刑事弁護まで一貫したサポートを受けられるでしょう。
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