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5chは顔の見えない不特定多数のユーザーが書き込みによって意見を交換する掲示板であり、その性質から誹謗中傷やデマも数多く横行しています。
特に5chは他の掲示板と比べて表現の自由が重視されているため、書き込みの削除依頼をしても認められずに悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、書き込みを削除してもらうには、押さえておくべきコツがあります。
この記事では自分で削除依頼をする方法を具体的に解説します。
記載方法のコツや、依頼が通らなかった場合の対応についても触れますので、ぜひ参考にしてください。
5chはその基本原則として「表現の自由は最大限保障されるべきである」という理念を掲げており、削除依頼が認められる範囲が比較的狭いことが特徴です。
5chでは、以下のようにガイドラインによって削除のルールを細かく定めています。
個人情報や見過ごせないほどの誹謗中傷が書き込まれた場合でも、削除ガイドラインから外れた依頼では削除はしてもらえません。
そのため、5chに削除依頼をするまえに、必ず削除ガイドラインに目をとおしておくようにしましょう。
5chの削除ガイドラインによると、まず、個人と法人等の団体では、削除の方針が違います。
5chは個人を「一群」、「二類」、「三種」の3つにカテゴリーに分けて、それぞれに対して削除対象となる書き込みの範囲を以下のように定めています。
基本的に、一群に属する個人の情報は公益性があると認められやすいため削除されにくく、三種は一般人の情報なので公益性が低いため削除依頼のハードルも低いといえます。
また、一群、二類、三種に関わらず、電話番号は伏せ字でも削除対象です。
メールアドレスは悪意があるものや騙りの可能性があるものは削除対象とされています。
法人や団体などについては原則「放置」するとあり、誹謗中傷や悪意のある書き込みに対しても、原則削除対象としないことがガイドラインには明記されています。
削除依頼は、個別の書き込みだけでなく、スレッド自体を対象に申請をすることも可能です。
5chの特徴は表現の自由の範囲の広さでしょう。
ほかの掲示板では原則削除対象となる差別発言やいわゆる「叩き」行為に対しても、削除対象外となる特定の板が設けられています。
また、法人や団体に対する書き込みは原則削除依頼の対象外としていることも特徴のひとつです。
5chの削除ガイドラインは、表現の自由は最大限保障されるべきである旨を基本原則として掲げています。
一方で表現の自由も他人の権利を侵害するものであれば削除対象とするとも明記されています。
5chの削除判断は「削除人」と呼ばれるボランティアが対応しており、削除の申請をすると、原則削除人がガイドラインや削除体制に則って判断を下します。
そのため、削除依頼をする際には、5chの基本原則や削除判断基準を知り、その方針に則して、削除人が判断しやすいように削除の必要性を伝える必要があるでしょう。
5chに書き込みの削除依頼をするには、以下の4つの方法があります。
以下で各項目について詳しく解説します。
まずは削除要請フォームから削除依頼を申請してみましょう。
5chには削除依頼のための窓口がサイト内に2つ設定されています。
重要削除対象の「削除要請板」と通常削除対象の「削除依頼板」です。
依頼内容の深刻さによって申請窓口が分かれており、違う窓口に申請してしまうと正式な削除依頼として受け取られない可能性があります。
申請する前に、各フォームの申請内容をよく確認しましょう。
それぞれ対象とする削除依頼の範囲は以下のとおりです。
<削除要請板> 個人情報・電話番号・誹謗中傷、差別、荒らしなどの削除依頼が対象 削除要請できるのは法人等、一群、二類の個人、または警察に相談中の方 |
<削除依頼板> 削除要請板が対象とする以外の削除依頼 |
削除依頼がとおるかは削除人個人の判断によります。
あくまで責任のないボランティアが対応していることを考え、削除人に暴言を吐いたり、強く削除を迫ったりするのは控えましょう。
5chの削除依頼フォームから申請した削除依頼は、送信内容が削除スレッドに公開されてしまいます。
これは、削除要請板も削除依頼板も同じです。
フォームから削除申請をおこなう際は、公開されたくない内容は記載しないように注意し、簡潔にわかりやすく伝えましょう。
5chの運営あてにメールで削除依頼することもできます。
メールで送信した内容はスレッド内に公開されないことがメリットといえるでしょう。
メールで削除申請をする際には、決まった型があります。
ただし、メールから申請する際には、本人からの申し立てであることを裏付けるため、免許証、学生証、マイナンバーカードなど身分証の写真添付が求められます。
また、権利侵害を裏付ける資料があれば添付すると、依頼がとおりやすくなるでしょう。
以下の内容を参考に、削除依頼メールを作成してみてください。
宛先 | meiyokison@5ch.net |
---|---|
件名 | 削除申し立て |
添付資料 |
・身分証明書 ・申請理由を裏付ける資料 |
内容 |
5chメール削除人 さま 突然のご連絡失礼いたします。以下の書き込みについて削除を依頼したく、メールいたしました。 URL: レス番号: 削除理由 上記のスレッドにて、私の自宅住所および電話番号が記載されており、プライバシーの侵害を受けています。 投稿により、夜中に何度も無言電話がかかってきており、精神的な苦痛を感じております。 そのため、対象の書き込みをできるだけ早く削除していただければと思います。 よろしくお願いいたします。 ○○○○(氏名) |
このようなメールを送信し、権利の侵害が認められると、早ければ2日程度で削除してもらえます。
ただし、犯罪に関する情報などは、ルール上「司法の判断を待って削除すべきかを判断する」とされているため、すぐには削除されません。
たとえば、痴漢の犯人として逮捕され、それが掲示板に書き込まれた場合、無罪を主張して書き込みの削除を求めても、裁判の結果が出るまでは5ch側で削除はしてもらえません。
裁判で無罪が確定すれば、削除依頼を認めてもらえるでしょう。
削除依頼フォームやメールから依頼しても書き込みが削除されなかった場合には、裁判所に削除の仮処分を申し立てるという方法もあります。
仮処分とは、通常訴訟よりも迅速に進む裁判手続きです。
権利侵害が認められ担保金が供託されれば、裁判所は1ヵ月程度で削除命令を下します。
担保金額はケースによって違いますが、削除申し立てであれば30万円程度でしょう。
担保金は事件終了後に取り戻すことができます。
5ch削除ガイドラインには、裁判所からの削除決定には従うことが明記されています。
仮処分の申し立てが認められれば、確実に投稿を削除できるでしょう。
ただし、5chを運営しているのは「Loki Technology Inc.」というフィリピンの法人です。
管轄は東京地方裁判所ですが、手続きは日本法人に対するものより複雑になります。
また、仮処分は裁判所への申し立てや法務局への供託などは、日本法人に対するものでさえ、非常に複雑な手続きです。
書き込みの削除に詳しい弁護士に相談し、手続きを代行してもらうことをおすすめします。
5ch削除ガイドラインによると、5chが認めた弁護士から削除依頼があった場合、正当性が認められれば原則として削除するとの規定があります。
「5chが認めた」とは、過去の削除請求の内容から5chが表現の自由に配慮したリーガルマインドがあると判断した弁護士のことです。
具体的に誰のことか、どんな基準で判断しているかなど、詳しい記載はありませんが、過去に削除依頼をおこなった実績があることは明記されています。
削除を依頼するときには削除請求の実績がある弁護士を多く掲載している「ベンナビIT」で検索し、相談してみましょう。
5ch内の自分の投稿を削除してもらうよう依頼することは、基本的に難しいでしょう。
削除依頼フォームや削除依頼メールは、権利侵害などの理由により他人の書き込み削除を申請するためのものです。
自分が書いた内容の削除申請には、基本的に対応していません。
自分の書いた投稿を削除してほしい場合は、客観的に削除が妥当であると判断できる資料を添付して、削除人に削除をお願いするしかないでしょう。
5chに書き込みをする際は、このような事情も考慮して、後から後悔しないように投稿しましょう。
書き込みの削除を弁護士に依頼するメリットは、必要な手続きを任せられることでしょう。
また、削除だけでなく投稿者の責任を追及したい場合にも、弁護士は心強い味方になってくれます。
弁護士から削除依頼の書き方についてアドバイスをもらえます。
削除人は毎日多くの削除申請を受けているかもしれないため、削除依頼はわかりやすく記載しなければなりません。
また、削除人はボランティアなので、「早く削除しろ!」などと乱暴な言葉で削除を迫ると逆効果になるでしょう。
削除が認められるために必要な要件を端的に押さえ、依頼がとおりやすいように請求するには、削除依頼の実績がある弁護士に依頼しましょう。
依頼した弁護士が「5chが認めた弁護士」だった場合、申請がとおりやすくなります。
弁護士に依頼することで、削除に関する一切の手続きを任せられます。
削除依頼フォームから削除申請をしただけで削除が認められれば手続きはスムーズに終わります。
しかし、削除が認められず裁判所に仮処分を申し立てるときにも、弁護士が全て手続きを進めてくれるでしょう。
IT分野に精通した弁護士に手続きを依頼することで、削除だけではなく投稿者を特定し、損害賠償請求をすることもできます。
ただし、投稿者を特定するには削除依頼をする前に、発信者情報の開示請求をしなければなりません。
先に削除請求をすると、削除が認められた場合にログをたどれなくなり、投稿者を特定できなくなってしまうからです。
インターネットトラブルに詳しい弁護士に相談することで、単に投稿を削除するだけでなく、投稿者に責任を負わせることもできるのです。
5chの書き込みを削除してもらう方法には4つの方法があります。
ただし、削除依頼を自力でおこなおうとすると、誤って公表したくない内容を記載してしまったり、言葉選びを間違えて申請がとおらなかったりします。
また、5chへの仮処分申請はあまり現実的な方法ではないでしょう。
5chの書き込み内容を削除したいなら、インターネット関係のトラブルに精通した弁護士に相談しましょう。
実績のある弁護士であれば、削除したい内容を的確に指摘し、削除の可能性を上げられるでしょう。
また、削除だけでなく相手を特定して責任を負わせたいときにもアドバイスをもらえるでしょう。
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