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Yahoo!で自社についてキーワードを検索したとき、ネガティブなサジェストキーワードが表示されて悩んでいませんか?
検索窓にネガティブなキーワードが列挙されていると、検索結果にネガティブな情報がなくとも、そのキーワードで検索したユーザーにネガティブな印象を与えてしまうリスクがあるため、何とか対処したいものです。
そこで本記事では、Yahoo!のサジェストキーワードを削除する方法を解説します。
Yahoo!に削除を申請しても対応してもらえないときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Yahoo!検索のサジェストは、Yahoo!上では「キーワード入力補助機能」と定義され、検索窓にキーワードの一部を入力すると検索キーワードの候補として「関連検索ワード」が自動的に表示される機能とされています。
サジェストには、ユーザーの漠然とした検索キーワードをもとに検索予測をおこなうことで、ユーザーが目的とする情報に辿り着きやすくなるというメリットがあります。
しかし、表示されるサジェストによってユーザーに与えられる印象は大きく左右されます。
たとえば、検索サジェストに以下のようなネガティブなキーワードが表示されていたらどうでしょうか。
たとえ、サジェストの内容が事実でなかったとしても、ネガティブな印象を持ってしまう人は多いでしょう。
そのため、覚えのないサジェストによって、ネガティブなイメージが拡散され、サジェストの削除を考える人は少なくないのです。
そこで以下では、Yahoo!検索のサジェストが表示される仕組みや、削除を申し立てる方法について紹介します。
Yahoo!検索のサジェストは、単純に検索回数が多いという理由で表示されるものではありません。
多くのユーザーが入力したキーワードやデータを参考にして算出され、ほかのキーワードとの近似性、検索地域、コンテンツとの関連性など複数の要因によって、表示ワードが決定します。
機械的なシステムがあるゆえに、適切でないキーワードが表示されることも多いのです。
Yahoo!検索のサジェストは、機械的に算出されるものとはいえ、ネガティブなサジェストキーワードを放置したままでいると、さまざまな場所で悪影響を及ぼしかねません。
そこでYahoo!では、事実に反する内容や法律に違反しているサジェストが表示されたときのための対応窓口を設けています。
サジェストの削除窓口に申請し、表示されるキーワードがYahoo!に不適切と判断されれば、キーワードを削除することが可能です。
Yahoo!では、サジェストを非表示にできるケースについて、下記のように説明をしています。
アルゴリズムによって表示された関連検索ワードであっても、そのワードの表示がスパム、猥褻用語、差別用語、犯罪を助長する用語、その他当社が不適切であると判断した場合には非表示にすることがあります
引用元:Yahoo!検索ヘルプ
上記に該当する表現のほか、冒とく表現や中傷表現も削除される可能性が高いでしょう。
具体的には、以下のような社会的評価の低下を推知させるような表現は削除対象となりやすい傾向があります。
削除されやすいキーワードの一例を紹介します。
対象 |
キーワード |
企業(店舗)の場合 |
詐欺、倒産、ブラック企業、クレーム、評判が悪い、ぼったくり、まずい、悪徳、被害、パワハラ、リストラ、過労死、被害者の会、ブラック など |
個人の場合 |
犯罪者、逮捕、不倫、浮気、借金、前科、ストーカー、暴力団関係者、リベンジポルノ、無職、自己破産、整形、マルチ、離婚、など |
企業と個人の場合 |
デマ、噂、詐称 |
ただし、名誉毀損やプライバシー侵害の程度、社会的な影響を踏まえて判断されます。
また、サジェストキーワードの内容が事実であれば削除されにくい場合もあることを念頭におきましょう。
Yahoo!サジェストのネガティブ表示の削除手順は以下のとおりです。
サジェストキーワードの削除申請をおこなうには、Yahoo!アカウントが必要です。
Yahoo!アカウントを所持している場合は、ログインのうえで申請を進めてください。
Yahoo!アカウントを所持していない場合は、アカウントの新規作成が必要です。
アカウントの作成には携帯電話が必要となり、「新規取得」より作成ができます。
具体的な登録の流れについては、Yahoo! JAPAN IDに関するヘルプの「Yahoo! JAPAN IDを登録するには」を確認してください。
削除したいサジェストキーワードを確認したら、Yahoo!検索ヘルプの「関連検索ワード」にアクセスし、ページ内の「お問い合せ」ボタンをクリックします。
お問い合せボタンをクリックすると入力フォームが表示されるので、お問い合せ内容で「関連検索ワードの情報削除」にチェックを入れて、削除申請を進めましょう。
次に、Yahoo!申請フォームの項目に沿って情報を入力していきます。
フォームの項目は下記のとおりです。
項目 |
入力内容 |
検索結果ページのURL |
問題となる情報が表示されている検索結果のURLを入力してください。 このURLは「https://search.yahoo.co.jp/」で始まります。 |
関連検索ワード |
問題があり、削除を希望するキーワードを入力してください。 関連検索ワードを複数申告することができます。 |
詳細 |
「削除を希望する理由」「補足説明」を詳しく入力してください。 より具体的に記載するように心がけましょう。 |
削除申請後は早くて数日後、遅くて1週間後を目安に削除が実行されます。
ただ、削除申請が認められたかどうかについては、Yahoo!側から連絡は来ません。
そのため、自分自身で該当のキーワードを検索し、削除されたかどうかの確認が必要です。
該当するキーワードが表示されなくなっていれば、申請が許可されたということになります。
一方で、申請から1週間以上経過しても、該当するキーワードが表示される場合は、申請が認められなかったと考えられるでしょう。
削除申請に応じてもらうためには、削除すべき明確かつ詳細な理由を記載し、具体的な根拠を示すことが重要です。
以下のポイントを押さえて申請をおこないましょう。
削除したいサジェストが事実に基づいていない場合、その根拠を具体的に示す必要があります。
たとえば、「企業名 詐欺」というサジェストが表示されている場合、自社が詐欺行為に関与していないことを証明する客観的な資料を提出しましょう。
客観的な証明書類があることで、事実無根であることを明確に示すことができます。
サジェスト表示によって生じた被害状況を、できる限り具体的な数字や事実で説明しましょう。
たとえば、「サジェストによって取引先からの契約解除が相次ぎ、売上が20%減少した」というように、被害の具体的な影響を数値化して記載すると、申請の説得力が増します。
経済的損失や信頼の低下に関する証拠を揃えておくことが有効です。
サジェストが名誉毀損や誹謗中傷に該当する場合、その影響を詳細に説明することが求められます。
たとえば、該当サジェストが表示されたことにより、受け取った中傷メッセージや不当なクレームの内容など、実際の被害を具体的に挙げることで、削除の必要性を強調するとよいでしょう。
サジェストや関連ワードがどのような法律に違反しているかを証明することも重要です。
たとえば、名誉毀損や業務妨害に該当する場合、該当する法律や法的根拠を明示し、その違反性を客観的に示す資料を添付します。
そうすることで、法的な観点からも削除が必要であることを主張できます。
申請の際には、できる限り多くの証拠を収集しておくことが求められます。
たとえば、ネガティブなサジェストや関連ワードが実際に検索結果に表示されていることのスクリーンショット、虚偽情報による業務妨害の詳細なレポートなど重要な証拠を揃えるとよいでしょう。
証拠が十分に揃っていれば、検索エンジン側も申請内容を迅速に判断しやすくなります。
サジェストの削除申請をした際は、応じてもらえるケースと応じてもらえないケースがあります。
では、2つにはどのような違いがあるのか、確認していきます。
サジェストにスパムや猥褻用語、差別用語、犯罪を助長するワードなど、不適切な関連検索ワードが含まれる場合は、削除申請に応じてもらえる可能性が高いでしょう。
また、キーワードの内容が誹謗中傷と判断される場合も削除してもらいやすい傾向にあります。
とくに、誹謗中傷は名誉毀損罪や信用毀損罪に当たるため、法的根拠を示すことで削除に応じてもらいやすくなるでしょう。
反対に、サジェストキーワードがスパムや猥褻用語、差別用語、犯罪を助長するワード、誹謗中傷に該当しない場合、Yahoo!に削除申請しても応じてもらえない可能性が高いです。
たとえ申請者が「問題がある」と考えても、Yahoo!側が「問題ない」と判断するケースもあるでしょう。
Yahoo!への削除申請が認められなければ、ほかの方法で早急に対応策を講じることが重要です。
Yahoo!のネガティブサジェストを放置してしまうことで、生じるデメリットは以下の3つです。
それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。
ネガティブサジェストが放置されると、事実と異なる情報が真実であるかのように認識されてしまうリスクがあります。
たとえば、「会社名 詐欺」などの誤ったサジェストキーワードが表示されることで、「あの会社は詐欺をしている会社だ」という情報を利用者が信じ、誤解が広がる可能性が高くなってしまうのです。
個人に関する誤ったサジェストが表示されると、周囲の人々から誤解され、社会生活に大きな影響が及ぶ可能性があります。
たとえば、「名前 犯罪者」などのサジェストキーワードによって人間関係に支障をきたしたり、仕事や学校での信頼を損なったりするリスクが考えられるでしょう。
Yahoo!にサジェストの削除申請をしても、削除してもらえなかったというケースも少なくありません。
Yahoo!にサジェストの削除申請を応じてもらえなかった場合は、以下2つの対処を検討しましょう。
Yahoo!に削除申請しても応じてもらえない場合、専門の対策会社に依頼するのもひとつの手段です。
サジェストキーワードの削除に関する専門業者は、サジェストの削除申請に加え、ネガティブキーワードが表示されにくくなる対策も並行しておこなってくれます。
また、原因を調査し、再発防止の手段も教えてもらえるため、長期的な解決を期待できます。
削除申請に関する専門的なノウハウを持っているため、削除成功率が高いのが特徴です。
Yahoo!が削除に応じてくれない場合は、インターネットに強い弁護士に依頼することも効果的です。
弁護士から法的根拠を基にして削除に申請をおこなうことで、削除率が上がる可能性があります。
また、ネガティブな情報による損害が大きい場合には、損害賠償請求や刑事告訴も検討でき、法的措置を取ることで問題の根本的解決を図ることが可能です。
Yahoo!サジェストの削除業者を選ぶときの注意点は、下記の3つです。
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
まず確認すべきは、その業者に十分な実績があるかどうかです。
信頼できる業者は、過去にどれだけの案件を成功させたか、具体的な事例や成功率を明確に示してくれます。
これから依頼しようとしている業者が本当に効果的な対策をおこなえるのか、安心して依頼できるかを判断する材料になるでしょう。
Yahoo!サジェスト対策では、一度削除したネガティブなサジェストが再び表示されないようにすることも重要です。
一部の業者は一時的な削除にしか対応しないこともあり、一定期間が経過したあとに同じサジェストが再表示されるリスクがあります。
再表示防止策をしっかりと実施してくれる業者を選ぶことで、今後の不安も解消されるでしょう。
再表示のリスクやその対策方法について、事前に業者に確認するのがおすすめです。
料金体系が不明瞭な業者を選んでしまうと、思わぬ追加料金が発生することもあります。
料金が完全成果報酬制なのか、月額制なのか、または別の方式なのかを確認しましょう。
また、低コストを強調する業者に依頼すると、結果的に対策の質が低く、期待した効果が得られない場合もあるので注意が必要です。
料金に透明性があり、見積もりの段階で納得できる業者を選ぶことが、後のトラブルを防ぐための重要なポイントとなります。
サジェストワードの削除申請を専門会社に依頼する場合、相場として月額5万円~7万円の費用がかかります。
単発での依頼を想定する人も多いかもしれませんが、サジェストワードは一旦削除しても、時間の経過とともに再び表示されてしまうケースが非常に多いです。
そのため、対策業者の料金は月額制で継続依頼が前提となることを念頭におきましょう。
Yahoo!のサジェストの削除申請ができたとしても、あくまでYahoo!の検索エンジン上での話です。
GoogleやBingなどの別の検索エンジンにも、同様のサジェストが出ている可能性があります。
サジェスト上にネガティブな表示がされた場合は、特定の検索エンジンだけでなくほかの検索エンジンも確認するようにしましょう。
削除申請の流れについては、検索エンジンごとに異なるため、手順に沿って削除申請をおこなうようにしてください。
Yahoo!のネガティブサジェストは、個人やビジネスの評判に大きな影響を与える深刻な問題です。
ネガティブサジェストを削除し、再表示を防ぐためには、豊富な知識と経験を持つ弁護士に相談することが効果的です。
弁護士は、法的な観点から適切な削除申請をおこない、あなたの権利や名誉を守るための最善策を提供します。
また、削除後もネガティブな情報が再表示されないように、長期的な視点でのサポートを受けられることも大きなメリットです。
ネガティブサジェストによる影響を未然に防ぐためにも、不安なことがあれば一度弁護士に相談してください。
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