
ネットの誹謗中傷問題を弁護士に依頼した場合、投稿削除・開示請求・損害賠償で弁護士費用は100万円前後になることが多いです。
月額2,950円の保険料で、依頼したときにかかる弁護士費用(着手金)の補償が受けられます。
ネットの誹謗中傷問題だけでなく、労働問題、自転車事故、刑事事件被害、離婚や相続など様々なトラブルで使うことができます。
弁護士費用保険について詳しく見る ≫KL2021・OD・164
5ちゃんねる(2ちゃんねる)や爆サイなどのように、自由にコメントを投稿できるネット掲示板は、誹謗中傷などの拡散性が高く危険な存在にもなり得ます。
ひとたび話題を集めてしまえば集中的にコメントが寄せられてしまい、別の掲示板サイトやSNSなどで情報が拡散されてしまうので、被害の深刻化は免れません。
ネット掲示板における誹謗中傷や個人情報などの晒し行為については、素早く対応して被害をくい止める必要があります。
本コラムでは、ネット掲示板における投稿者個人を特定する『発信者情報開示請求』の方法や、発信者の特定までに必要な手続き・流れを解説します。
投稿者の特定が得意な弁護士を探す ※無料相談・休日相談・即日面談が可能な 法律事務所も多数掲載! |
|
北海道・東北 |
|
関東 |
|
北陸・甲信越 |
|
東海 |
|
関西 |
|
中国・四国 |
|
九州・沖縄 |
インターネットには、ユーザー登録が不要で誰が投稿したのかを特定できない『匿名掲示板』が数多く存在します。
国内最大級の掲示板サイトである『5ちゃんねる(2ちゃんねる)』がその代表で、コメントだけでは誰が投稿者なのかわからない仕様になっています。
ただしこれはユーザー側からみた場合の話で、ネット掲示板のサイト管理者側には投稿者につながる情報が保管されているため、その情報を開示してもらうことで投稿者が誰なのかを特定可能です。
この手続きを『発信者情報開示請求』といいます。発信者情報開示請求は、サイト管理者とプロバイダのそれぞれに開示を求める二段階の請求が必要です。
ネット掲示板のサイト管理者に対して、投稿のIPアドレスやタイムスタンプといった情報の開示を請求します。
ネット掲示板への開示請求は、サイトごとに手続きが異なります。
事前に専用フォームから開示請求の申し込みが必要であったり、問い合わせ用のメールアドレスから申し込みのメールを送信する必要があったりするので、利用規約やヘルプページをよく確認しましょう。
主要なネット掲示板に対する開示請求の方法は、それぞれのサイトについて詳しく方法を解説している記事があるのでご覧ください。
ネット掲示板のサイト管理者に対して「IPアドレスなどの情報を開示してほしい」と依頼しても、サイト管理者の判断で開示してくれることはほとんどありません。
サイト管理者には情報を適切に保管・管理する義務があるので、たとえサイト管理者において被害が確認できても、むやみに開示できないのです。
サイト管理者に情報を開示してもらうには、多くの場合は裁判所の仮処分命令を得ることになるでしょう。
個人情報を厳重に保管しているサイトでも、裁判所から「開示せよ」という命令が下ればこれには逆らえません。またサイト管理者としても「裁判所の命令で仕方なく開示した」という理由付けが可能です。
ネット掲示板サイトからIPアドレスなどの情報開示を受けたら、次はネット事業者といったプロバイダに対して情報の開示を求めます。
プロバイダにはIPアドレスと結びついた契約者情報が保管されているので、この作業によって匿名だった投稿者がどこの誰なのかが明らかになります。
プロバイダに保管されているのは、自社と契約している顧客の情報です。いくら権利侵害が確認されているといっても、むやみに顧客の情報を開示するわけにはいきません。
任意で契約者情報の開示を求めても発信者の同意がない限りは開示が拒否されるため、プロバイダへの開示請求でも裁判所の手続きを利用した開示命令を得ることになります。
発信者情報開示請求が可能となるのは、一定の権利侵害がある場合に限られます。
開示請求をすれば、どんな書き込みでも個人を特定できるというわけではありません。
発信者情報開示請求の対象となるのは、法律によって説明ができる具体的な権利侵害がある場合です。
発信者情報開示請求が可能となる書き込みについて、一部の例を見てみましょう。
守られるべき権利 |
概要 |
名誉権 |
「◯◯さんは会社でセクハラをしている」などのように社会的な信用をおとしめる書き込み |
プライバシー権 |
個人の住所や勤務先、日常の秘密などを無断で公開する書き込み |
肖像権 |
無許可で人の顔や容姿などを撮影して画像・動画などを投稿する |
著作権 |
音楽や映像など他人の創作物を無断で投稿する |
次のような書き込みでは発信者情報開示請求が認められないことがあります。
名誉権で保護される内容であっても、事実の公共性や目的の公益性がある場合、開示請求が認められない場合があります。
議員の汚職やスキャンダル、タレント・アスリートなど著名人の不祥事が代表例です。
「A社」や「Bさん」のように、伏せ字やイニシャルなどで個人が特定されない状態の書き込みでは開示請求が認められないことが多いです。
ただし、そのほかの情報によって容易に特定が可能な場合や、あだ名・芸名・源氏名など本名ではなくて、個人が特定可能であれば、開示請求が認められる可能性もあります。
発信者情報開示請求では、 ネット掲示板のサイト管理者とプロバイダに対する二段階の手続によって情報開示を受けることになります。
管理者・プロバイダの両者が開示に応じてくれない場合には、2回裁判を行うことになります。それぞれの弁護士費用の相場は次のとおりです。
IPアドレス開示請求(仮処分) |
着手金:約20万円 |
契約者情報開示請求(裁判) |
着手金:約20〜30万円 |
ただしこれはあくまでも相場であり、依頼した弁護士事務所によって着手金や報酬金に、差があるものと心得ておきましょう。
発信者情報開示請求の一連を同じ弁護士に任せると、着手金が1回のみになる事務所があります。
できるだけ費用負担が少なくなるように工夫してみてください。
投稿者を特定するためには70~85万円程度の弁護士費用がかかりますが、具体的な権利侵害が発生している場合は、特定にかかった弁護士費用を損害賠償請求に上乗せして請求できます。
慰謝料の相場は下記のとおりですが、弁護士費用の一部または全額を上乗せした金額が、実際の請求額になるでしょう。
誹謗中傷の内容 |
慰謝料の相場 |
名誉毀損(一般人) |
10〜50万円 |
名誉毀損(事業主) |
50〜100万円 |
特定にかかる弁護士費用を含めて損害賠償請求を起こし、裁判で勝ったとしても、投稿者に資力がなく賠償能力がなければ費用倒れになってしまうおそれがあります。
赤字覚悟で特定に踏み切るほど権利侵害の度合いが強いのかどうか、「本当に投稿者を特定する必要があるのか」を慎重に検討するべきでしょう。
投稿者の特定には、タイムリミットが存在します。
プロバイダが保管しているIPアドレスなどの情報の保存期間は、おおむね投稿から3か月です。
訴訟の準備などにも時間がかかることを考慮すると、弁護士への相談は「できるだけ早く」が鉄則だといえます。
掲示板への書き込みなどによって現実の生活に支障をきたしている、または加害者に対してどうしても罰を下したいという方には、弁護士への相談を強くおすすめします。
名誉毀損にあたる書き込みによって社会的な地位に影響がでている、住所や電話番号などの情報がさらされてイタズラが絶えないなど、現実の生活に支障をきたしている場合は、投稿者の特定をおすすめします。
精神的苦痛に対する慰謝料や実際に発生した損害に対する賠償金を請求するためにも、投稿者の特定は必須の作業です。
書き込みや投稿が、名誉毀損罪・信用毀損罪・業務妨害罪・著作権法違反などの犯罪にあたる場合は警察への届出も考えられます。
ところが、警察はネット掲示板におけるこれらの犯罪について必ずしもスピーディーに対処してくれるとは限らず、ITトラブルに詳しい捜査員がいなければ事件が放置されてIPアドレスなどの重要な証拠が消えてしまうおそれがあります。
処罰の可能性を高めるには、警察への届出に先立って投稿者を特定したうえで、弁護士に依頼して告訴状を作成してもらい刑事告訴する方法をおすすめします。
個人で利用している分には誰が投稿者なのかもわからないネット掲示板への書き込みも、サイト管理者とプロバイダに対して裁判を起こして情報開示を受ければ投稿者の特定は可能です。
名誉毀損やプライバシー権侵害など、具体的な権利侵害を受けている方は、弁護士に依頼して投稿者を特定し慰謝料・損害賠償の請求を検討しましょう。
発信者情報開示請求は、ネット掲示板サイトごとに手続きの方法などが異なるため、実際に開示請求の経験・実績がある弁護士に依頼するのがベストです。
ITトラブルの解決実績が高い弁護士を探してサポートを受けることをおすすめします。
投稿者の特定が得意な弁護士を探す ※無料相談・休日相談・即日面談が可能な 法律事務所も多数掲載! |
|
北海道・東北 |
|
関東 |
|
北陸・甲信越 |
|
東海 |
|
関西 |
|
中国・四国 |
|
九州・沖縄 |
【弁護士歴20年】【弁護士・弁理士資格保有】《国際案件の豊富な実績|海外サイトも迅速対応》投稿者の特定・削除請求~損害賠償請求/IT企業法務・企業戦略/知的財産権のトラブル、国内外を問わず精力的に活躍!
事務所詳細を見る【意見照会書が届いた】示談交渉/損害賠償請求の減額・排斥はお任せください【初回相談無料】【オンライン相談可能】個人・企業/書き込んだ側・書き込まれた側どちらにも対応!誹謗中傷や個人情報の流出など将来の人生にも影響することですので早期にご相談ください
事務所詳細を見る【東海エリア全域対応/秘密厳守】◆LINE相談可◆FC2・2ch・5ch等の掲示板・Twitterなどの誹謗中傷に迅速対応◆豊富な知見を活かしてサポート!◆投稿削除・損害賠償請求はお任せください※特定には期限がございますので早期相談を※
事務所詳細を見る【営業妨害/会社・個人へのデマ/名誉棄損/プライバシー侵害などに迅速対処】◆書き込み者の特定/慰謝料・損害賠償請求/刑事告訴 などの実績多数【訴えられた側】意見照会書への対応なども◎<料金表は詳細ページに>
事務所詳細を見る北海道・東北 | 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 |
関東 | 東京 神奈川 埼玉 千葉 群馬 栃木 |
北陸・甲信越 | 山梨 新潟 長野 富山 石川 福井 |
東海 | 愛知 岐阜 静岡 三重 |
関西 | 大阪 兵庫 京都 滋賀 奈良 和歌山 |
中国・四国 | 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 |
九州・沖縄 | 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 |
ネットの誹謗中傷問題を弁護士に依頼した場合、投稿削除・開示請求・損害賠償で弁護士費用は100万円前後になることが多いです。
月額2,950円の保険料で、依頼したときにかかる弁護士費用(着手金)の補償が受けられます。
ネットの誹謗中傷問題だけでなく、労働問題、自転車事故、刑事事件被害、離婚や相続など様々なトラブルで使うことができます。
弁護士費用保険について詳しく見る ≫KL2021・OD・164
ネット上の書き込みを侮辱罪で訴えるには、証拠集めが重要です。ネット上で誹謗中傷を受けたときは、相手の責任を追及できます。匿名で書き込まれた誹謗中傷で...
名誉毀損を訴える・訴えられる場合に、時効がいつになるかを解説します。また、過去に起きた名誉毀損の時効や、ネット上で増えている誹謗中傷の各ケースにおけ...
名誉毀損で刑事告訴をしたい・刑事告訴をされた、という方々に対して、告訴ができる諸条件を解説しています。また、民事訴訟や示談になった場合の流れや、名誉...
SNSを使用したさまざまなデマが流れ、拡散してしまうことで犯罪やトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。デマ拡散による事件は、犯罪として問うこと...
ネット掲示板における誹謗中傷などの書き込みは、名誉毀損にあたる可能性があります。掲示板管理者へ損害賠償を請求するなどの方法で解決できますが、手続きが...
ネット掲示板の多くは、匿名投稿が可能なので誰が投稿者なのかを特定できませんが、サイト管理者やプロバイダが保管しているIPアドレスなどの情報が得られれ...
トレンドブログで実名を挙げて誰かを批判する行為は、名誉毀損に該当する可能性が高いと考えられます。この記事では、名誉毀損の被害が認められる要件について...
YouTubeで名誉毀損が成立する動画の内容について解説いたします。動画の削除方法や投稿者を訴える方法など対処法についても紹介していますので、悪質な...
匿名掲示板の書き込みでも、その内容しだいでは名誉毀損が成立する可能性があります。悪質な誹謗中傷にお悩みであれば、然るべき対応を検討するべきでしょう。...
名誉毀損は刑法で成立要件が定められていますが、具体的にどんな状況なら犯罪になると明確になっているわけではありません。そこでこの記事では、誹謗中傷はど...
事実を言いふらした場合でも名誉毀損は成立します。逆に事実の適示がない場合、侮辱罪に該当する可能性があります。この記事では、名誉毀損に該当するケースや...
名誉毀損の被害者が請求できる慰謝料の相場や損害賠償の請求事例、加害者を訴えるのにかかる弁護士費用の目安などをご紹介します。誹謗中傷に対する法的措置を...
ネットやSNSでの名誉毀損が成立する場合、民事と刑事両方から責任を追及できます。この記事では、民事事件になった場合と刑事事件になった場合のちがいや、...
誰かに罵倒されたりネットに悪口を書かれたりしても、必ず名誉毀損になるとは限りません。法律で定められた要件を満たしている必要があります。この記事では、...
名誉毀損の被害を警察に告訴したり、民事訴訟で損害賠償(慰謝料)請求したりするには、被害を遭った事実を証明する証拠が必要になります。この記事では、名誉...
「名誉毀損で警察は動かない」という印象を抱いている方は一定数いるようです。名誉毀損で起訴する場合は告訴が必要ですが、中には告訴状が受理されないことも...
グーグルへ書き込まれた口コミが名誉毀損に該当するか判断するポイントをご紹介します。名誉毀損に該当する口コミの例や誹謗中傷(嫌がらせ・悪口)の対処法な...
ハンドルネームへの誹謗中傷が名誉毀損として扱われる可能性は低いです。名誉毀損を主張するには、現実のあなたの社会生活に悪影響が及んでいる事実を証明する...
インスタで誰かに誹謗中傷をされた場合、その被害内容によっては名誉毀損が認められる可能性があります。この記事では、名誉毀損が成立する条件や投稿例、被害...
この記事では、Twitterでどのような書き込みが名誉毀損に該当するかについて詳しく解説します。事例(判例)やツイート例、被害に遭った際の対処法など...
名誉毀損を訴える・訴えられる場合に、時効がいつになるかを解説します。また、過去に起きた名誉毀損の時効や、ネット上で増えている誹謗中傷の各ケースにおけ...
名誉毀損の被害者が請求できる慰謝料の相場や損害賠償の請求事例、加害者を訴えるのにかかる弁護士費用の目安などをご紹介します。誹謗中傷に対する法的措置を...
ネット掲示板における誹謗中傷などの書き込みは、名誉毀損にあたる可能性があります。掲示板管理者へ損害賠償を請求するなどの方法で解決できますが、手続きが...
匿名掲示板の書き込みでも、その内容しだいでは名誉毀損が成立する可能性があります。悪質な誹謗中傷にお悩みであれば、然るべき対応を検討するべきでしょう。...
「名誉毀損で警察は動かない」という印象を抱いている方は一定数いるようです。名誉毀損で起訴する場合は告訴が必要ですが、中には告訴状が受理されないことも...
ネットやSNSでの名誉毀損が成立する場合、民事と刑事両方から責任を追及できます。この記事では、民事事件になった場合と刑事事件になった場合のちがいや、...
病院選びをする際にネットの口コミ評価を参考にする人は年々と増加しています。万が一、悪評を書き込まれた場合は、早急に対処する必要があるでしょう。この記...
ハンドルネームへの誹謗中傷が名誉毀損として扱われる可能性は低いです。名誉毀損を主張するには、現実のあなたの社会生活に悪影響が及んでいる事実を証明する...
クリニックへの誹謗中傷に対して最も効果が高いのは、投稿者の特定といえます。この記事では、クリニックや病院に対する誹謗中傷の対策を解説いたします。
グーグルへ書き込まれた口コミが名誉毀損に該当するか判断するポイントをご紹介します。名誉毀損に該当する口コミの例や誹謗中傷(嫌がらせ・悪口)の対処法な...
YouTubeで名誉毀損が成立する動画の内容について解説いたします。動画の削除方法や投稿者を訴える方法など対処法についても紹介していますので、悪質な...
ネット掲示板の多くは、匿名投稿が可能なので誰が投稿者なのかを特定できませんが、サイト管理者やプロバイダが保管しているIPアドレスなどの情報が得られれ...