ネットの誹謗中傷問題を弁護士に依頼した場合、投稿削除・開示請求・損害賠償で弁護士費用は100万円前後になることが多いです。
月額2,950円の保険料で、依頼したときにかかる弁護士費用(着手金)の補償が受けられます。
ネットの誹謗中傷問題だけでなく、労働問題、自転車事故、刑事事件被害、離婚や相続など様々なトラブルで使うことができます。
弁護士保険で法律トラブルに備える
逆SEOとは、GoogleやYahooなどの検索サービスで上位表示されているサイトの検索順位を下げて、1ページ目に表示されないようにする手法です。
誹謗中傷が書き込まれたサイトが検索上位に表示されていると、多くの人に被害者のネガティブな情報が知れ渡ってしまいます。逆SEOはそのような状況を回避する対策の1つとして用いるのが一般的です。
この記事では、逆SEOで検索順位を下げる手法と、誹謗中傷を逆SEOで対策する際の注意事項をご紹介します。ネット上の悪評にお悩みの場合は、参考にしてみてください。
逆SEOに有効な手法は多岐に渡りますが、代表例としては以下の3つの手法が挙げられます。
検索順位を下げる手法 |
|
検索エンジンは同じ内容のサイトが増えると、そのサイトをスパム判定します。基本的には後から作られたサイトがスパムの対象として扱われることになります。
しかし、検索サービスのアルゴリズムはまだ完全ではないため、コピーサイトが強く作り込まれていると、コピーサイトでなく本家サイトの順位が落ちるケースも発生しているのです。
ただし、このような行為は著作権侵害に該当する違法行為として扱われるでしょう。また、逆SEOの効果が出たとしても通報によりすぐ解除される可能性が高いので、この手法での逆SEO対策は控えてください。
過去に不正行為をしてGoogleからペナルティを受けているサイトから、逆SEO対策をしたいサイトへリンクを送ることで、検索順位に悪影響を与えられる可能性があります。
また、Googleは自作自演のリンクを嫌うので、以下のようなサイトからリンクを大量に送ることで、不正行為をしているサイトとGoogleに誤解させて検索順位を落とす手法も効果的といわれています。
しかし、このような手法は訴訟問題に発展する恐れのある違法行為ですし、効果が出ても通報により解除される可能性が高いです。この手法での逆SEO対策も絶対に控えてください。
非表示にしたいサイトよりも、上位表示されるサイトやコンテンツページを作成し続ければ、そのサイトの順位を2ページ目以下に下げることが可能です。
例えば、『株式会社○○』の検索結果から非表示にしたいサイトがある場合には、会社のHPやコンテンツページを作成して上位表示させることで、そのサイトを検索上位から追い出せるという手法になります。
自ら上位表示されるサイトを作成する手法なら何も違法性はありません。誹謗中傷対策で逆SEOを実施する場合には、この手法で進めていくことが基本となるでしょう。
どんな違法なサイトが相手だとしても、上記で紹介したような相手の評価を下げる手法での逆SEO対策は、絶対に実施してはいけません。それらの行為は違法行為だからです。
万が一、それらの手法で一時的に逆SEOが成功したとしても、通報によりすぐ元に戻ってしまいますし、違法行為の発覚で誹謗中傷が過激化する可能性も否定できません。
基本的に逆SEO対策で相手の評価を下げる手法はNGです。それらの手法を推奨するサイトや業者は危険ですので、絶対に関わらないようにしましょう。
誹謗中傷を逆SEOで対策する際の注意点を2つご紹介します。
逆SEO対策の注意点 |
|
Googleで上位表示されているサイトの表示順は、Googleが開発している独自のアルゴリズムによって決定されます。しかし、アルゴリズムの内容は明確に公開されているわけではありません。
つまり、サイトを100%上位表示する方法は誰にもわからないため、『Googleガイドライン』に従ってサイトを作成しても、必ずSEO対策が成功するとは限らないのです。
どんなに優れた業者に逆SEOを依頼しても、成功率100%はありえません。逆SEO対策を実施する際には、失敗のリスクも許容しておく必要があります。
サイトを公表して上位表示されるまでは、一定の期間が必要です。SEO対策は早いと1週間以内に結果が出るケースもありますが、基本的には数ヶ月かかることの方が多いでしょう。
また、上位表示されるサイトを作成した場合には、そのサイトを維持するコストも必要になります。
基本的にSEO対策で即日の結果は期待できません。早急に希望のサイトを検索から表示されなくすることは難しいので、その点も踏まえて逆SEOの実施を検討してください。
逆SEO対策にかかる費用は、依頼する業者によって料金が大きく変わります。ただ、少なくとも10万円以上の費用が必要になる可能性が高いでしょう。
SEO対策はどのキーワードの検索結果を変えたいかによって、難易度と必要な手間が変わります。そのため、一概にいくらが相場と断定するのは、難しいのが実情です。
料金体系に関しては、月々に決まった費用を支払う『定額型』と、逆SEO対策が成功した時に費用を支払う『成果報酬型』があります。料金の仕組みについては、依頼前の見積もり時で念入りに確認しておきましょう。
逆SEOを業者へ依頼する際は、以下の2点を必ず確認するようにしてください。
SEO業者へ依頼する際の確認事項 |
|
業者がどのような手法で逆SEO対策を実施するつもりなのか。これはSEO対策を依頼する際には、必ず確認しておくことをおすすめします。
万が一、非表示にしたいサイトの評価を落とすようなブラック手法で対策する業者へ依頼してしまうと、失敗のリスクが高いだけでなく、違法行為の発覚により状況が更に悪化する恐れがあるからです。
依頼前にはどのようなSEO対策を実施するのか、具体的な説明を必ず受けるようにしてください。もし業者が手法を説明できない、または詳しく話そうとしない場合には、そこへの依頼は避けるようにしましょう。
当然ですが、逆SEO対策を実施するには、サイトを検索上位に表示する知識が不可欠です。しかし、専門知識を持たずに依頼を請け負う悪質な業者も少なからず存在します。
健全で実態のあるSEO業者であれば、自社のHPを持っているので、会社名で検索をすれば上位に表示されるのが通常です。
もし、業者の会社名で検索をしてもHPが上位表示されていない場合は、その業者への依頼は控えたほうが良いかもしれません。
誹謗中傷トラブルを根本的に解決するには、ネット上からサイトへの書き込みを完全に消し去り、誹謗中傷を繰り返させないようにする必要があります。
しかし、逆SEO対策ではそれらの成果は期待できません。逆SEOでの誹謗中傷対策は、あくまで検索からサイトを見つかりにくくする手法だからです。
そのため、逆SEO対策はご自身でサイトへ削除依頼を出しても対応してもらえず、弁護士にも依頼を断られた場合の最終手段として利用したほうが良いでしょう。
なお、弁護士であれば裁判を通じて、サイト削除や誹謗中傷の犯人特定をすることも可能です。もし弁護士へ相談がまだの場合には、SEO業者への相談前に、法律相談サービスを利用しておくことを強くおすすめします。
ネットの誹謗中傷された場合、内容により慰謝料請求が可能です。慰謝料相場は個人の場合10~50万円程度ですが、被害状況によっては相場以上の慰謝料獲得も...
X(旧Twitter)への開示請求や加害者への損害賠償請求を弁護士へ依頼する費用の相場、加害者を特定できるまでの流れや期間の目安などを解説します。S...
ネット誹謗中傷による名誉毀損事件の判例をご紹介します。被害者の請求が認められたケースだけでなく、請求が棄却される事例、名誉毀損が成立する要件なども解...
信用毀損罪とは、故意に嘘の情報を流したり人を騙したりして、他者の信用を傷つける犯罪のことです。この記事では、信用毀損罪が成立する状況や事例などをわか...
ネットへの実名晒しはプライバシー侵害に該当する可能性があります。誹謗中傷などの被害もある場合は、名誉毀損が成立する余地もあるでしょう。この記事では、...
インスタでのなりすまし行為は、利用規約で禁じられている違反行為です。また、嫌がらせの内容によっては、犯罪として扱われる可能性もあるでしょう。万が一、...
名誉毀損罪や侮辱罪など、誹謗中傷と関連性の高い法律違反について解説いたします。被害を対策するための法的措置や法律相談ができる場所なども紹介しています...
SNS誹謗中傷への対策をご紹介します。投稿を削除したり加害者を特定して訴えたりする方法などを詳しく解説していますので、SNSでの嫌がらせにお悩みの方...
ネット(SNS)などで悪口などの誹謗中傷をされた場合、名誉毀損などで相手を訴えることができる可能性があります。内容によっては、プライバシーの侵害や損...
ネットでの誹謗中傷発言は、どこから侮辱罪として扱われるのかをご紹介します。侮辱罪が成立する要件や犯人を訴える方法なども解説していますので、誹謗中傷被...
この記事は、雑談たぬき掲示板に個人情報や誹謗中傷を書かれた場合の、スレ削除依頼方法やアカウントの特定方法をまとめています。さらに、雑談たぬき掲示板で...
5ch(5ちゃんねる)で誹謗中傷され、サイトに通報して削除したいときには、弁護士に依頼をするのが一番です。5chには独自のルールがあり、表現の自由は...
インターネット上の殺害予告は犯罪行為であり、警察による捜査の対象ですが、軽視して動かないケースもあります。警察が動かない場合には、刑事告訴を検討しま...
近年一般人の方にも、被害がでているX(旧Twitter)でのなりすまし行為。今回はなりすまし行為により被害を受けている方に向けて、なりすましを見つけ...
ネット上の書き込みを侮辱罪で訴えるには、証拠集めが重要です。ネット上で誹謗中傷を受けたときは、相手の責任を追及できます。匿名で書き込まれた誹謗中傷で...
誹謗中傷は、名誉毀損罪や侮辱罪などが成立する可能性があります。しかし、警察に誹謗中傷の相談をしたのに、捜査されないケースが多いのも実情です。 今回...
侮辱罪に該当してしまう言葉や、その他の誹謗中傷に関する罪に問われる言動の、具体的な例を紹介します。また、侮辱を受けた人、もしくは侮辱をしてしまった人...
「誹謗中傷」と「批判」という2つの言動の違いを、具体例を交えて解説しています。どこまでが批判でどこからが誹謗中傷に当たるのか、という線引きも紹介し、...
ネット掲示板やSNSを中心に社会問題となっている他者への誹謗中傷が、具体的にどのような言葉が該当しうるのかを一覧で紹介します。また、誹謗中傷に関する...
誹謗中傷トラブルは警察に被害届を提出してもすぐに解決するとは限りません。なぜなら被害届の受理後、警察が積極的に捜査をするネット上のトラブルはごく一部...