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掲示板・SNS削除 弁護士監修記事 更新日:

自分の名前を検索してヒットする記事や画像を削除する方法

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事

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自分の名前をGoogleなどで検索したことのある人は多いのではないでしょうか。

最近ではSNSを通じて身に覚えのない自身に関する記事や写真が掲載されてしまうこともあるようです。

この場合、投稿された内容が自分にとって不利益であれば、削除してもらえる場合もあります。

当記事では、投稿の削除依頼の手順等について簡単にご紹介していきます。

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自分の名前で出てくる検索ページを削除するには

初めに理解しておかなければならないのは、検索結果に表示されなくなることと、リンク先サイト(掲示板・SNS・ブログなど)の投稿が削除されることは別ということです。

例えば、検索結果にSNSの投稿が表示されているという場合、検索サイトを通じて当該投稿が削除されない措置を講じたとしても、リンク先のSNS上の投稿は残ったままです。

つまり、ネット上から自分の名前が出てくるページを完全に削除するには、検索に引っかからないようにするだけでなく、リンク先のサイトからも投稿が削除される必要があります。

サイトの投稿が削除されれば、そのうち検索には引っかからなくなることが多いようです。

そのため、まずはサイトの投稿から削除を試みたほうが良いでしょう。

サイト管理者へ削除依頼をする方法

自分の情報を公開しているウェブサイトの管理者に連絡を取る方法は、サイト上の「お問い合わせフォーム」を利用することになります。

通常リンクやサイトの所有者宛てに問い合わせをするために、ホームページの下部にはメールアドレスが掲載されている場合が多く、そこから記載をしてください。

削除依頼にスムーズに対応してもらうためには、以下の点に注意が必要です。

  • 投稿されたURL
  • 投稿日時
  • どこの部分を削除してほしいのか
  • どの部分がどのような権利侵害などに該当しているのか

また投稿の内容やURLはスクリーンショットなどを使用して保存しておきましょう。

削除依頼が認められる状況

サイトによって投稿の削除基準は変わりますが、『名誉毀損』や『プライバシー侵害』など、権利侵害の被害を受けている状況であれば、削除依頼が認められる可能性は高いでしょう。

名誉毀損とは、多くの人に伝わる可能性のある場で、人の社会的評価を落とす事実を指摘する行為です。

  • 〇〇は借金まみれで首が回らない
  • ○○は性病を持っている
  • こないだ〇〇が不倫しているのを見かけた

プライバイシーについては法律に記載があるわけではありませんが、判例により一定の定義がされています。

判例の定義に当てはめた場合、以下のような情報はプライバシー情報となり得ます。

  • 前科,過去の犯罪行為
  • 疾病(持病・病歴)
  • 身体的特徴
  • 家庭内での生活に関わる事柄

※お問い合わせ先がわからない場合

もし問題の投稿があるサイトが個人運営サイトで「連絡先もわからない」という場合は、『Whois』という検索サイトをご活用ください。

検索サイト
Whois

『ドメイン名 / IPアドレス』という入力欄にサイトのURLを入力して検索すると、サイトの情報が表示されます。

『Registrant Emai』または『Administrative Contact』の項目にメールアドレスが表示されますので、そこに対して投稿の削除をしてみてください。

そこから管理者に繋がることもあります。

検索エンジンへ削除依頼をする方法

投稿元のページ・画像を削除しても、検索結果に反映されるまで時間差があります。

少しでも早く削除したい場合は、検索エンジンにも削除依頼をしておきましょう。

ここでは検索エンジンの代表である、『Google』と『Yahoo』の削除方法をご紹介します。

なお、Googleの検索結果を削除すればYahooの検索結果も自動的に削除されますので、まずはGoogleへの削除依頼から着手されることをおすすめします。

Googleの検索結果の削除依頼

Google検索結果の削除依頼は、以下のリンク先から受け付けています。

  1. Googleから個人情報の削除を依頼するリクエスト
  2. Googleからコンテンツを削除する

電話番号や写真などのプライバシー情報の削除依頼は①のフォーム、名誉毀損や著作権侵害など法的に問題があるコンテンツの削除依頼は②のフォームから申請をしてください。

Googleの検索結果から画像を削除する方法

Googleの検索結果から画像を削除する方法は、以下のとおりです。

  1. Google画像検索で問題の画像を表示させる
  2. 画像のサムネイルを右クリックして「リンクのアドレス」をコピー
  3. 「古いコンテンツ」の削除へ移動
  4. 「削除をリクエスト」に欄にURLをコピー
  5. 「削除をリクエスト」を選択してください。

Yahooの検索結果の削除依頼

Yahooの検索結果の削除依頼は、サイト管理者に連絡を取り、Yahooインフォセンターの『特定のウェブページを検索結果から削除』の対処を依頼する必要があります。

Googleの検索結果が削除されてもYahooの検索結果が削除されない場合は、サイト管理者に対して検索結果の削除依頼をしましょう。

どちらの方法でも削除できない場合の対処法

上記の方法でも検索の削除依頼が難しい場合は、以下の対処法をご検討ください。

  • 業者への逆SEO対策の依頼
  • 弁護士へ削除依頼の代行を依頼

業者へ逆SEO対策を依頼する

SEOは検索サービスで上位を獲得することをいいますが、逆SEOは問題のページを1ページ目に表示されないようにする対策です。

誹謗中傷の対策業者へ依頼することで、GoogleやYahooの検索から問題のページを目立たなくできる可能性があります。

ただし、問題ページや画像を元から削除することはできない点にはご注意ください。

弁護士へ削除依頼をする

ネットコンテンツの管理者が任意削除に応じない場合、弁護士をつうじて削除の必要性を主張することで対応してもらえる場合があります。

個人で削除依頼に失敗をした後でも、弁護士を通して手続きをしたら削除できたという事例は珍しくありません。

また、任意削除に応じてもらえない場合は、弁護士を通じて裁判(仮処分)手続で削除命令を出してもらうということも検討に値します。

自分の名前で表示されるページや画像をどうしても放置できないという場合は、弁護士への削除依頼をご検討ください。

削除の依頼費用の相場

削除依頼の弁護士費用は、依頼先や被害内容によって金額は変わります。

そのため、ここではおおよその相場をご紹介させていただきます。

任意での削除

着手金:5〜10万円
報酬金:5〜10万円

仮処分での削除

着手金:約20万円
報酬金:約15万円

費用の詳細については、依頼前の法律相談の際にご確認いただけますと幸いです。

まとめ

自分の名前で検索をしたときに、自分にとって不利益となる投稿があれば当然ショックですよね。

このような投稿をネット上から削除するには、自分から積極的に行動してサイトの管理者に削除を依頼していくことが必要です。

自分で削除依頼をしてみても、削除依頼に応じてもらえない場合には弁護士に相談してみてください。

ネット上で自分の名前の拡散を防ぐ早期解決の糸口が見つかるかもしれません。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)編集部
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本記事はベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
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