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みんなの高校情報の口コミ削除依頼|ネットの悪評への対象法について

弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士
監修記事

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ネットの口コミサイトでは、必ずしも好意的な書き込みがされるとは限りません。学校への愚痴や不満など、ネガティブな投稿がされる場合もあるでしょう。

ただ、他者を誹謗中傷するような悪質な口コミは、利用規約で禁じられているケースがほとんどです。不当に学校の評価を陥れる投稿に関しては、削除が認められる可能性が高いと考えられます。

この記事では、みんなの高校情報の口コミを削除する方法をご紹介します。悪質な口コミの書き込みにお悩みの場合は、参考にしてみてください。

不当な口コミを投稿されて困っているあなたへ

みんなの高校情報に投稿された不当な口コミを削除する方法がわからず、困っていませんか?

 

結論からいうと、みんなの高校情報の利用規約に違反するような内容の口コミは削除してもらえる可能性が高いです。

もし、口コミ投稿者を特定して責任追及したい場合、弁護士に相談・依頼するのをおすすめします

 

弁護士に相談すると以下のようなメリットを得ることができます。

  • 口コミに違法性があるか判断してもらえる
  • 削除依頼の出し方を教えてもらえる
  • 依頼すれば、口コミを削除してもらえる
  • 依頼すれば、損害賠償請求の手続きを一任できる

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みんなの高校情報の口コミを削除する方法

みんなの高校情報の口コミ削除依頼は、サイトページ下部にある『お問い合わせ』から受け付けています。

【引用】お問い合わせ

学校の立場から削除依頼を出す場合は『権利者向け問い合わせ窓口』、個人の立場から削除依頼を出す場合は『サポート窓口』をクリック(タップ)してください。

次に表示されるお問い合わせ窓口では、以下の情報の記入を求められます。

削除依頼の記入情報

  • メールアドレス
  • お問い合わせ内容
  • 氏名
  • 役職
  • 電話番号
  • 権利が侵害されたとされるページのURL
  • 権利を侵害しているとされる掲載内容
  • 侵害されたとする権利
  • 権利が侵害されたとする理由
  • ご希望の対応
  • 事実関係確認用のURL(任意)
  • あなたの立場

すべての情報を記入して送信をすれば、口コミの削除依頼は完了です。

削除依頼のお問い合わせの書き方

上記の削除依頼の記入項目では『権利侵害』という単語が複数あります。ここで言う権利侵害とは、他人の名誉権やプライバシー権などの権利を侵害する行為です。

口コミの削除依頼では、ご自身がどのような権利侵害を受けているのかを、適切に伝えられるかが重要なポイントになります。

ここからは、口コミサイトでよく見受けられる、代表的な権利侵害を確認していきましょう。

侵害されたとする権利とは

口コミサイトでの誹謗中傷でよく問題になる権利侵害は、以下の3種類です。

口コミの内容が3つの権利侵害のいずれかに該当する場合は、規約違反と扱われて削除対応してもらえる可能性が高いでしょう。

誹謗中傷による権利侵害の代表例

名誉毀損

公然の場で具体的な事実を挙げたうえで第三者の評判を落とす行為(例:不祥事をもみ消してばかりいる、校長は前科持ちだ)

侮辱

公然の場で具体的事実を挙げないで第三者の評判を落とす行為(例:先生が生徒をいやらしい目で見ている、落ちこぼれのバカが行く学校)

プライバシー侵害

公共の場で公開を望んでいない個人情報や私生活の情報を暴露する行為(例:本名や住所などの個人情報、出社退社の時間帯)

なお、名誉毀損と侮辱の違いは、内容が具体的な事実であるかどうかです。

例えば、「先生が生徒を買春している」という内容は具体的な事実なので名誉毀損となる余地があります。他方、「先生が生徒をいやらしい目で見ている」という内容は個人の主観で具体的な事実ではないので名誉毀損となる余地は乏しいですが、別途侮辱となる余地があります。

お問い合わせ内容の例文

みんなの高校情報への口コミ削除依頼の例文をご紹介します。実際にお問い合わせをする際に、参考にしてみてください。

<権利侵害に該当する口コミの削除依頼>

○○年○月、投稿者ID○○○○○による口コミの削除依頼
上記の口コミは、当校の○○の権利を侵害しています。早急の削除対応をお願い致します。

口コミでどんな権利侵害を受けたかの詳細については、『侵害されたとする権利』と『権利侵害がされたとする理由』に記入をします。権利侵害による被害を具体的にご記入ください。

【侵害されたとする権利】
名誉権

【権利侵害がされたとする理由】
「体育教師が女子生徒にセクハラを繰り返している」という虚偽の書き込みにより、在学生徒の保護者の方から問い合わせが殺到しています。

【侵害されたとする権利】
プライバシー権

【権利侵害がされたとする理由】
口コミに書き込まれた実名と住所により、自宅のポストや庭に悪質ないたずらが繰り返されています。

みんなの高校情報で規約違反になる口コミ

みんなの高校情報の利用規約では、以下に該当する行為を禁じています。

1.法令に違反するもの、著作権・著作者人格権・商標権等の知的財産権やその他他人の権利を侵害するもの、他人に経済的・精神的損害を与えるもの、脅迫的なもの、他人の名誉を毀損するもの、他人のプライバシーを侵害するもの、他人を中傷するもの、公序良俗に反するもの、罵詈雑言に類するもの、嫌悪感を与えるもの、民族的・人種的・その他全ての差別につながるもの、倫理的観点などから問題のあるものを、当社サービスを通じて掲載、開示、提供または送信(発信)すること
2.未成年者の健全な保護育成を害するような行為をすること
3.法令や条例に違反する行為を行うこと
4.自分以外の人物を名乗ったり、代表権や代理権がないにもかかわらず会社などの組織を名乗ったり、または他の人物や組織と提携、協力関係にあると偽ったりすること(過失に基づき誤認した場合も含む)
5.他のお客様または第三者との間での、売買等金銭的な利害の発生する行為及び代価性のない物品の交換や贈与等経済的な利害関係の生じること、並びにその他営利を目的とする一切のこと
6.商業用の広告、宣伝を目的としたコンテンツ、ジャンクメール、スパムメール、チェーンレター、無限連鎖講、その他勧誘を目的とするコンテンツを送信(発信)すること
7.法令または本規約において認められている場合を除き、当社サイトの提供する情報を当社の事前の同意なく、複写、もしくはその他の方法により再生、複製、公開、送信、頒布、翻訳、翻案、転載、再利用またはこれらの目的で使用するために保管すること
8.コンピュータウイルスなど、有害なプログラム・スクリプトの類を含むコンテンツを送信(発信)すること
9.当社サービスまたは当社サービスに接続しているサーバーもしくはネットワークを妨害したり、混乱させたりすること、あるいは当社サービスに接続しているサーバーもしくはネットワークの使用条件、操作手順、諸規約、規定に従わないこと
10.ソフトウェアを複写、修正、改変、二次利用したり、リバースエンジニアリング、逆アセンブルなどの方法でソースコードを解読したり、譲渡、再実施許諾したりすること
11.提供されているインターフェイス以外の手段を用いて当社サービスにアクセスすること
12.ロボット等機械的方法を用いて当社サイトのコンテンツを大量に複製、分析、参照する行為(スクレイピング等)をすること
13.他のお客様の個人情報を収集したり蓄積すること、またはこれらの行為をしようとすること
14.反社会的勢力に利益を提供したり、親密な関係を構築したりすること
15.選挙の事前運動、選挙運動またはこれらに類似すること、及び公職選挙法に抵触すること
16.資料請求・口コミ投稿などにおいて、意図的に虚偽の情報を送信(発信)すること
17.当社サイトの趣旨から逸脱した内容を送信(発信)すること
18.犯罪予告・犯罪指南など重大な危険行為・犯罪に結びつく、またこれを助長する内容を送信(発信)すること
19.口コミなどの評価を意図的に操作する行為に基づく内容を送信(発信)すること
20.記号の多用などにより、表示や判読に支障がある内容を送信(発信)すること
21.カテゴリ、文脈を逸脱する内容、テーマに無関係な内容を送信(発信)すること
22.他人による不正な勧誘や強制によりコンテンツを送信(発信)すること
23.お客様にとって参考にならないほど古い情報を送信(発信)すること
24.当社または当社が遂行する業務への非難など当社の業務を妨げる内容を送信(発信)すること
25.当社が不適切と判断した内容を送信(発信)すること、または不適切と判断した行為によりコンテンツを送信(発信)すること
26.当社が不適切と判断し削除した内容を再び送信(発信)すること
27.その他利用規約に違反すること

【引用】サイト利用規約 | 株式会社イトクロ

誹謗中傷による権利侵害以外でも、口コミの内容が上記の規約違反に該当する場合には、削除が認められる可能性が高いでしょう。

口コミを削除できない場合の対処法

口コミは削除依頼をすれば必ず削除されるわけではありません。口コミが削除されるのは、みんなの高校情報の管理者が依頼内容を確認し、規約違反に該当すると判断したときだけです。

ここでは、削除依頼でも口コミが削除されない場合の対処法を2つご紹介します。

口コミが削除されない場合の対処法

  • お問い合わせ内容を見直す
  • 弁護士へ削除手続きを依頼する

お問い合わせ内容を見直す

明らかに権利侵害に該当する口コミにも関わらず、削除されない場合には、お問い合わせの内容に問題がある可能性があります。

投稿された口コミでどんな権利侵害を受けているかを適切に報告できたか、もう一度確認してみましょう。

万が一、ご自身でどんな被害を受けているのか判断が難しい場合は、専門家への相談を検討してみてください。

【詳細記事】【弁護士監修】誹謗中傷の被害を相談できる窓口4つ

弁護士へ削除手続きを依頼する

弁護士であれば、法的根拠を示しつつ適切に権利侵害被害を報告できます。ご自身での申請では対応してもらえなくても、弁護士を通じてなら削除できる可能性があるかもしれません。

また、弁護士を通じての削除依頼でもダメなら、裁判(仮処分)を通じて削除命令を出してもらう手段もあります。

弁護士の法律相談を利用すれば、削除可能な口コミであるかの確認が可能です。弁護士への依頼を検討する場合は、まず法律相談サービスを利用されることをおすすめします。

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基本的に、口コミ投稿者の特定には裁判が必要になるケースがほとんどです。個人での対応は難しいので、手続きには弁護士のサポートが必要になるでしょう。

【詳細記事】ネット誹謗中傷の特定方法|書き込み犯人を調べる費用の相場は?

 

なお、2022年10月27日までに改正プロバイダ責任制限法が施行されます。改正プロバイダ責任制限法では、従来2段階の裁判手続が必要だった発信者情報開示請求を、1回の非訟手続によって行うことができるようになります。これにより、被害者側の負担が軽減すると考えられるでしょう。また、ログイン時情報の発信者情報開示請求は、一定の条件はあるものの、明文で認められるようになります。

まとめ

みんなの高校情報の口コミは、内容が以下の権利侵害に該当していると、削除が認められる可能性が高いです。

  • 名誉毀損
  • 侮辱
  • プライバシー侵害


ネットの誹謗中傷は時間が経つにつれて多くの人の目に触れることになります。被害が拡大していく前に、早急の対応をご検討していただければ幸いです。

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この記事の監修者
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。
ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)編集部
編集部

本記事はベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)を運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※ベンナビIT(旧IT弁護士ナビ)に掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
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