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はてなブログの誹謗中傷記事を削除する手順と知っておくべき3つの注意点
誹謗中傷 2018.6.11 弁護士監修記事

はてなブログの誹謗中傷記事を削除する手順と知っておくべき3つの注意点

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はてなブログを利用する方の中には、記事の投稿やコメント欄を通じて他者を誹謗中傷する方がいます。

誹謗中傷の例として、個人情報の暴露や、名指しで悪口の書き込みなどがあげられますが、誹謗中傷を受けた人にとって、誹謗中傷に関する投稿を削除するためにはどうすればいいのか悩みどころでしょう。

今回の記事では、はてなブログの誹謗中傷の投稿を削除するための方法、はてなブログ以外の無料ブログで誹謗中傷を受けた場合の対処方法についてまとめました。

 

はてなブログの誹謗中傷への対処方法とは?

では早速ですが、はてなブログで、誹謗中傷の投稿を削除する方法について確認していきましょう。

①申立の受理

はてなブログで投稿を削除するためには、はてなブログの本社へ、侵害情報の送信防止措置の申立を行わなければなりません。

申立は、メール、FAX、文書で行うことができますが、本文には以下の内容を記載する必要があります。

■住所

■氏名

■連絡先

■侵害情報についての各情報

・掲載されているURL

・掲載されている情報

・侵害されたとする権利

・権利が侵害されたとする理由

■著作権侵害の場合以下の各情報

・申立者が著作権者、あるいはその代理人(弁護士である場合)である事が確認できる資料

・権利侵害を確認可能な方法

・著作権等の保護期間が経過していることを窺わせる事情が存在する場合は、保護期間内である事を裏付ける証拠

・申立者が発信者に対して権利許諾をしていない旨の記述

■送信防止措置を希望する意思表示

■発信者への氏名開示の可否

■申立内容の公開の可否

引用元:「はてな情報削除の流れ

「侵害されたとする権利」の欄には、問題の投稿に個人情報を記載されている場合は、プライバシー侵害と記述し、名指しで悪口を言われている場合には名誉毀損と記述するといいでしょう。

「権利が侵害されたとする理由」については、侵害情報が記載されているページ内で、どの内容がどのような点で権利侵害に当たるのかについて記述してください。

送付先(※2017年3月31日時点)
文書 〒604-0835 京都市中京区御池通間之町東入高宮町206 御池ビル9F
メール cs@hatena.ne.jp
FAX 075-241-9949

 

②はてなサイドによる申出の調査

申出が完了したら、はてなブログの運営会社が、申出の内容の妥当性、問題の投稿を行った者が申出した者の権利を侵害したのかどうかについて調査します。

③問題の記事の削除

調査が完了すると今度は、はてなブログの会社から誹謗中傷をした投稿者へ、申出に対して異議申立を行うかどうかの確認の連絡が届きます。

この連絡に対して、投稿者が1週間以内に返信を行わなかった場合、申立の対象になる投稿内容が削除されます。

反対に異議申し立てが行われた場合、はてなブログの運営会社が再び削除するべきかどうかを検討しますが、削除されるかどうかは会社の判断次第です。

④申出した人への通知

申出を行った人は、問題の投稿内容が削除されるのかどうか気になるでしょう。

申出が完了した後のはてなブログの運営会社の動きを確認することはできませんが、記事が削除された場合でもされなかった場合でも申出を行った人には結果の通知が届きます。

急ぎの場合は管理者へ直接回答をもらう

誹謗中傷の内容によっては、急ぎで投稿を削除してもらいたい場合もあります。もし、急ぎの方は、はてなブログの管理者に直接回答してもらいましょう。

誹謗中傷の内容によりますが、削除対象と認められた場合は即時に削除されます。問い合わせする際は、「お問い合わせ – はてな」の問い合わせの項目から問い合わせを行ってください。

 

はてなブログ以外で誹謗中傷を受けた場合の対処方法

はてなブログ以外のブログで誹謗中傷された場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

無料ブログと独自ドメインブログによって対応は異なる

まず、誹謗中傷を受けたブログの投稿が、はてなブログや、アメブロなど無料ブログサービスを提供しているブログ内によるものか、独自ドメインで運営されているブログ内によるものかによって対応が異なることを認識してください。

はてなブログやアメブロなどのブログサービスでは、利用規約において誹謗中傷を含む内容の投稿が禁止されており、規約に反する投稿に関しては、サービスを提供している会社が対処してくれます。

それに対して、独自ドメインで運営されているブログに関しては、ブログの投稿者自身がブログを運営しているため、利用規約が設定されておりません。

そのため、独自ドメインのブログ内の誹謗中傷の記事を削除したい場合は、法律を介して対処する必要があります。

削除依頼・送信防止措置の申出を行う|申立者

では誹謗中傷の記事への具体的な対処方法について、無料ブログ、独自ドメインに分けて確認していきましょう。

無料ブログの場合

誹謗中傷の記事を削除するためには、「送信防止措置手続き」を行います。無料ブログの場合、ブログサービスを提供する会社によって手続きの流れは異なりますが、「①問い合わせフォームから問題ページの報告」を行った上で、「②送信防止措置依頼書を郵送」することが一般的な流れです。

各無料ブログサービスの問い合わせ先は以下の通りになります。

 

問い合わせフォームから、誹謗中傷の記事の削除依頼を行うと、会社から「送信防止措置依頼書」が届きますが、以下の書類を添えて返送してください。

  • 侵害情報の通知書
  • 本人確認書類のコピー
  • 誹謗中傷の証拠となるページのコピー

 

運営する会社によって送信防止措置の申立の流れは異なります。そのため詳しくは対象となるブログサービスを提供する会社に問い合わせして確認してみましょう。

独自ドメインの場合

独自ドメインのブログの場合、ブログ内にて問い合わせ先が記載されていないかもしれません。そのため、送信防止措置を申立するにあたり、ブログの運営者を特定する必要があります。

運営者の情報を特定するためには、「whoisドメイン調査ツール」から問題のブログのURLを入力して検索してみてください。情報が公開されていれば、ブログ管理者が登録している「氏名」、「住所」、「レンタルサーバー」などが記載されています。

検索が完了次第、サーバー会社を介して送信防止措置の申立を行ってください。送信防止措置の書類は、「名誉毀損・プライバシー関係送信防止措置手続」にてダウンロードすることが可能です。

依頼者の内容を吟味した上で削除するか決定する|運営者・提供会社

 

独自ドメインの場合の対処方法

サーバー会社を介して独自ドメインの運営者へ送信防止措置の申立を行った場合、送信防止措置の書類は運営者へ直接届きますが、誹謗中傷に関する記事が削除されるかどうかは運営者の判断次第です。

無料ブログの場合

無料ブログの場合は、ブログサービスを提供している会社が、誹謗中傷の記事を投稿した人へ、削除依頼に同意するかどうかの確認を行います。

この確認の連絡に対して投稿者が7日以内に返信を行わなかった場合、問題の記事は削除されますが、同意が得られない場合は運営会社の判断の元に削除される仕組みです。

削除されなかった場合は裁判を起こす

もし、送信防止措置の申立を行っても削除されなかった場合は、裁判所にて記事削除の仮処分の申立を行ってください。

独自ドメインの場合は、運営者へ直接、申し立てることになりますが、無料ブログの場合の申立先はサービスを提供している会社になります。

裁判所が申立を認めた場合、申立てを受けた側は答弁書を提出する機会が設けられますが、裁判所が問題の記事を削除する命令を出すかどうかは、申立内容と答弁書の内容次第です。

損害賠償請求を行う場合

また、誹謗中傷を受けた方は、名誉毀損、プライバシー侵害などの権利が侵害されたことによる損害賠償請求を行うことができます。この場合の申立先は、独自ドメイン、無料ブログどちらの場合でも投稿を行った当人です。

申立は相手の氏名・住所などの情報がないと行えないため、無料ブログの場合は、記事の投稿者の個人情報を取得しなければなりません。そのため、無料ブログの場合は、サービスを提供している会社へ裁判所を介して発信者情報開示請求を行ってください。

損害賠償請求は裁判費用がかかる上に、名誉毀損、プライバシー侵害を立証するための証拠を揃えなければ訴訟は成功しないため、申立をするメリットがある人は限られているでしょう。

そのため、事業主など誹謗中傷の記事を投稿されたことによって金銭的な被害が発生する方以外、損害賠償請求はオススメしません。

弁護士に依頼するメリット

もし、裁判を介して金銭的な面からも申立をするメリットがある方は、弁護士に依頼することをオススメします。

誹謗中傷による訴えは法的側面から正当化する必要がありますが、弁護士は問題の記事のどこの箇所がどのような点で法的に問題があるのかを主張するのに長けているためです。

 

はてなブログの誹謗中傷へ対処する上での注意点

最後になりますが、はてなブログを介して誹謗中傷の被害に遭った方が注意するべき点について紹介していきます。

誹謗中傷の情報が広まった際にはてなブログは責任を負えない

誹謗中傷に関する情報は、できる限り拡散されたくありません。しかし、ソーシャルメディアの発達に伴い、情報の拡散を制御することは難しくなってきています。

はてなブログ上にある、誹謗中傷の記事の削除は、はてなブログの責任の元に行われますが、SNSなど他の媒体を通して拡散した情報に関してはてなブログ側は責任を負う必要がありません。

案件によっては時間を要する

そのため情報が拡散されないためにも早めに対応するべきです。削除依頼の案件によっては処理するまでに時間がかかることもあるので、誹謗中傷の記事を発見した段階で、なるべく早く、はてなブログへ記事の削除依頼を申し立てましょう。

削除依頼は法的側面から主張しなければならない

はてなブログへ削除を依頼する場合、法的側面から削除の必要性を主張しなければいけません。一般的には誹謗中傷による訴えは、名誉毀損、プライバシー侵害によるものですが、削除して欲しい記事のどこの箇所が、権利侵害に該当するのかを説明する必要があります。

名誉毀損で訴える場合は、閲覧した人からの評判が落ちるであろう文面について、プライバシー侵害に関しては、住まいや勤務先などが特定されるような文面について主張するといいでしょう。また、過去に削除されたブログに関する事例をはてなは公開していますので、あわせてご覧いただければと思います。

▶︎はてな情報削除・発信者情報開示関連事例︎

 

まとめ

はてなブログを介して誹謗中傷を受けた方は、問題の記事が拡散しない内に早急に手を打ってください。誹謗中傷の記事を削除するにあたり当記事を参考にしていただけたらと思います。

この記事を監修した法律事務所

Thum_umezawa
弁護士法人プラム綜合法律事務所
梅澤康二 弁護士 (第二東京弁護士会)
アンダーソン・毛利・友常法律事務所を経て2014年8月にプラム綜合法律事務所を設立。企業法務から一般民事、刑事事件まで総合的なリーガルサービスを提供している。

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相護士ナビ編集部

本記事はIT弁護士ナビを運営する株式会社アシロの編集部が企画・執筆を行いました。 ※IT弁護士ナビに掲載される記事は弁護士が執筆したものではありません。
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